2009-06-04

工業デザイナーから見たGマーク

http://d.hatena.ne.jp/katie_tommy/20090603#1244034180

あんま素人に下衆の勘繰りはしてほしくないなあ。

確かにGマークに本当に「良いデザイン啓蒙」の意味があったのはせいぜい1970年代までだなあ。

つか、80年代以降は、日本工業技術工業デザイナーのセンスなら、「きれいな形で便利な製品」を作るのはごく簡単で、それだけじゃ意味がないものになった。

ちょっと考えてもらえばわかるけど、今店頭に並んでる日本製工業製品で、どうしようもなく醜くて、不便極まりない製品ってあるか?ないだろ?

Gマークってのは、本来そういう時代のものなわけ。

それでもって、Gマークの基準が、90年代あたりから拡散していったわけよ。「新しい生活を創出した」とかいろいろと。それってかなり基準として微妙だよね。

結局、今の日本のGマークが「こんなのあり?」ってのがあるのは、

「良いデザインとは何か?」って価値の揺れが、審査員デザイナーの側にあるのが主な原因であって、その他はなりゆきでしかない。

言っておくけど、Gマーク団体は儲かってなんかないよ。運営実費程度だ。まあ見ようによっては天下りどうこうとかなるんだろうけどさ。

だいたい「Gマークのついた製品は売れない」ってのがメーカー常識で、実際売れないから。

それでも取る会社があるのは、ごくたまにGマークが有効な製品があるのと、後はたいがい、若い頃の想い出で「Gマークコンプレックス」のあるメーカーデザイン部長の独断、だよなあ。

  • それでも取る会社があるのは、ごくたまにGマークが有効な製品があるのと、後はたいがい、若い頃の想い出で「Gマークコンプレックス」のあるメーカーのデザイン部長の独断、だよな...

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