2009-02-27

まあ、同感

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090213/131888/?P=3

みんなが反対する本当の理由

 読売新聞2009年2月10日)の世論調査で、75%の人が定額給付金の実施を反対しているという結果が出ました。

 私は、申し上げた通り賛成論者なんですが、先月の講演でお客さんに聞いてみたんですよ。「なぜ定額給付金に反対なんですか?」と。すると、こんな答えが返ってきました。

麻生さんが言うことはコロコロ変わるから」

「もらうのは卑しい」

「将来消費税が上がる」

自民党内でも反論がある」

 次に「じゃあ、小泉さんがやると言ったら、みんな反対しましたか?」と聞いてみました。すると、ほとんどの人が「うーん」と言います。つまり、経済学的なことで賛成・反対しているわけじゃなくて、定額給付金の実施を言っている人に信任がないからダメだという意見が大半なんです。

この記事を取り上げた人の分析。

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090226/1235649586

ああ、やっぱりね。以前から薄々感じてはきたんだけど、おそらく真相はこんなところじゃないだろうか。つまりほとんどの人はなんらかの専門的な知識に基づいて政策そのものを判断しているわけではなくて、発言者そのものに帰属するいろんな要素に反応しているに過ぎない、ということだと思う。なので極端な話どんな荒唐無稽な話でもカリスマ指導者の発言ならもっともらしく聞こえるし、どんなにまともな意見でもひとたび発言者がなめられると総スカンを食らう、というのが世の中の現実なのだろう。考えてみればこういうことは職場でも日常生活でもよく経験しそうなことでもある。だったら一番いいのは発言に「信任」のある人が「まともな政策」を語ることだろうけど、どうも実情はそううまくいかないようである。

さらに自分の考えを追加するならば、「信任」や「カリスマ」の度合いに多大な影響を及ぼしているのがマスメディアで、彼らを敵に回したら、どんなまともな政策を打ち出そうが絶対に支持率に反映されない、という事なんだろう。そういう意味では、メディアが叩けば叩くほど人気が出る構図を作り出した小泉は奇才だったんだろうし、マスコミ嫌いで知られる麻生が世間から総スカンを食う(ようにメディアが誘導する)のは必然だったわけだ。

たとえば、もし連日のように↓のような映像テレビで流れたら、果たしてどうなっていただろうか。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm6001122

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