2009-02-14

自衛権の代償としての文民統制

3ヶ月ほど前、田母神論文文民統制が騒がれたが、NHKの「日本国憲法」というドキュメンタリーを見ると、日本にとっていかに文民統制が大事かがわかる。

日本政府の目も、日本国憲法を最終的に承認した「極東委員会」の目も節穴ではなく、最初から、今の憲法第9条自衛権を認めているように解釈できることは指摘されていた。極東委員会では、中国国民政府など一部の国の本音としては自衛権も否定したかったが、ソ連代表が文民統制を明確にあらわす一文を入れる代わりに今の9条を認めることを提案、アメリカもこの案に賛成して根回しをし、最終的に承認された。

要するに、日本文民統制を明文化したおかげで、自衛権を国際的に認められたということだ。日本文民統制をちゃんとやらないということは、「私は当時の約束破ります」っていっているようなものだ。

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