2009-02-11

獣医を目指した同僚の話

27歳で獣医学部受験した同僚が大学に入学してもうすぐ1年になる。

編入で5年で卒業できるとはいえ卒業時に32歳

最初に出た大学の時に借りた奨学金とあわせて、奨学金等の借金卒業時に500万以上積もり積もってる計算になるそうだ。

年金の未払いぶんも含めれば、卒業時に700万くらい負債を抱えての再スタートとなるんだろう。

女の身でそれはきつい。

金持ちの亭主を捕まえてしまえばいいんだろうけれども、32にもなってようやく獣医としていよいよって時に子供産んだりする時間はないだろうし、子供嫌いときてる。

えらいモテる人だったけど、子供を産むつもりはない負債持ちの30代をもらってくれる金持ちを捕まえることなんてできるんだろうか?

玉の輿というラッキーがなかったとしてのシミュレーション

借金を4年で返し終わると仮定して、36歳、開業のための頭金を4年で貯めて40歳、開業するときにつくった借金を5年で完済して45歳。

すごーく順調にいった場合のシミュレーション

人生の一番輝いている期間を勉強にあて、みなが自分のためにお金を自由に使う独身貴族の時に奨学金返済に追われ、奨学金を返し終わってまた次の借金、がむしゃらに働き気が付けば50間近。

冷静に考えれば、どう考えても人生負け試合なのに、あまりの熱意に受験を応援してしまった。

合格の報せを聞いたときは、とても嬉しかった。

「売れるうちに(20代のうちに)体売れ」と言いたかった。言えなかった。

でも、でも、今体売ってでも、臓器を売ってでも、ある程度のお金を作らないとどうしようもなくなる。

夢を応援するのは簡単だし、自分も酔える。

努力も苦悩もなしに、夢だけ見れる。

今になって、自殺しようとする人の背中を押してしまったような罪悪感。

俺は、許されるのだろうか・・・

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