中学校の頃、僕はいわゆるガリ勉だった。本当に勉強しか能が無く、スポーツもダメ、卒業アルバムを見たら自分でもキモイと思う、もちろん彼女なんているはずもなかった暗い学生時代をすごしていた。
そんな僕にも当時好きな子がいた。明るい子で、クラスでいつも目立っている、快活な美しさのあるような子だった。
その子はバスケ部で、当時帰宅部だった僕は、バスケ部が外練習の日に彼女がグランドを走っているのを見ながら帰るのが好きだった。
お約束どおり、僕には彼女に告白する勇気も無く、そのまま進学校に入学し、実家から離れた関東の大学へ現役で合格した。
大学に入ってから、少しだけ僕はおしゃれに気を使うようになり、希望の大学に合格できたのもあって、ちょっとは自分に自信が持てるようになった。
その頃、一度だけ中学校で好きだったバスケ部のあの子と同窓会で会った。
自分なりの目一杯のおしゃれして同窓会に出席した僕は、彼女にメールアドレスを聞き、勇気を振り絞って好きだった事を綴って、後日メールした。今思えば、思いが募りすぎてあまりにメールが長すぎたのかもしれない。彼女からの返事は来なかった。
僕は大学を卒業し、世間では一流と言われる企業に就職することができた。
就職して2年目くらいまでは失敗ばかりやらかして何をやるにも自信が無くて、もうやめようと思う日が続いたけど、3年目ころから徐々に自分の仕事が認められるようになって仕事が楽しくなった。
大きなプロジェクトのリーダーに選ばれるようにもなった。この頃から女性に縁の無かった人生が少しずつ変わり始めた。
29歳で課長になり、その2年後、僕にもとうとう生涯を添い遂げたいと思う彼女が出来た。
彼女は22歳で9歳も年下だった。同僚にかなり冷やかされた。
僕は両親に紹介するために彼女を連れ、秋の連休で地元に帰った。
もうすぐ実家に着くという時、母親から携帯に電話があり、近所のスーパーで買い忘れた食材を買ってきてくれと言われた。
いや、出会ったと言っても、彼女は僕に気づかなかった。だけど、僕は彼女があの子である事を確信した。
不機嫌そうに僕の買った食材を乱暴に袋に詰め、お釣りを投げるように渡す彼女には中学校の頃の面影は微塵も無かった。
みずみずしく輝いていた肌は、濁ってくすみ、目じりにくっきりと皺が刻まれて、いたるところにシミがあった。
シュートをするたびにさらさらと流れていた髪は、枝毛だらけでぼさぼさだった。
何度も触れたいと願っていた滑らかな手は、ひび割れてあちこちに絆創膏が巻かれていた。
僕はお釣りを渡されたあと、どのくらいの時間だかわからないけど、彼女から目が離せなかった。
「ちょっと、こんなところで突っ立ってたら邪魔でしょ、早く前に行ってよ」
後ろからどこかのオバサンの罵声が聞こえてようやく我に返り、僕はレジを離れた。
食材を持ってスーパーから出ると、にっこりと笑って、僕の彼女が迎えてくれた。
「どうしたの?ぼーっとしちゃって」
「いや、なんでもない。知り合いに似てる人がいると思ったけど、別人だった」
中学校の頃、僕はいわゆるガリ勉だった。本当に勉強しか能が無く、スポーツもダメ、卒業アルバムを見たら自分でもキモイと思う、もちろん彼女なんているはずもなかった暗い学生時...
彼女は22歳で9歳も年下だった。同僚にかなり冷やかされた。 22歳で結婚考えるってDQNっぽい… みずみずしく輝いていた肌は、濁ってくすみ、目じりにくっきりと皺が刻まれて、いた...
22歳の今の彼女が31歳になった時に、みずみずしく輝いていた肌は、濁ってくすみ、目じりにくっきりと皺が刻まれて、いたるところにシミがでて、さらさらと流れていた髪は、枝...
人の人生どうでもいいんだろうにな お疲れさん
何このスイーツ(笑)
ネカマっぽい・・・
>「やだ~キモ~い!」 これに物凄い時代を感じる。おっさんが書いた「女言葉」丸出し。 いい年こいてなにやってるんだ>元増田
確かにネカマっぽいw (つうか「○○なのだけど」が多すぎて読みづらい) それはそれとして 男性の年収を気にする女性は気にするのだが(世間知らずはあまり気にしないような) 昔...
逆に 昔冴えなかった女が男に振られる→見返そうと努力して美人になる→男と再会して男を悔やませる なら何度も見た。漫画でだけど(リアルでは無い) 再会後男が昔振った女だと気...
私もそういう話聞いたことない。笑いながら話すネタとしてはあるけど。「あのとき付き合ってたらと一瞬思ったけど、やっぱありえねーわ(爆笑)」みたいな。結局、女は金持ちなら...
出世とかではぜんぜんないんだけど。 年末に実家に帰ったときに、小学校3年から6年まで私のことを好きだったという噂があった男子を電車内で見かけた。 「増田川くん、増田さんのこ...
釣り師は死ね