さらにMさんの説明で面白いと思ったのは、この会社がダウンロード販売しているデータは普通のPDFファイルで、一切のプロテクトをかけておらずコピーも自由なのだが、その代わり
全ページに購入したユーザー名が入る
仕様になっているのだそうで、もし不正なコピーがネットに流出したら、即、誰に販売したデータなのかがわかるようになっているのだそうです。
これで思い出したけど、AIP系の雑誌のオンライン論文も、PDFで落とすと全てページに、
下記のようにDL者情報が入って、少なくとも威圧感は発揮してるわ(下記はJAPの例, XXXはDLした端末のIPアドレス)。
Downloaded 24 Jan 2009 to XXX.XXX.XXX.XXX. Redistribution subject to AIP license or copyright; see http://jap.aip.org/jap/copyright.jsp
学術論文って、多くの雑誌ではライセンス上はいろんな制限が課されてて(紙でもオンラインでも、本当はかなり制限があるんだけど)、
たとえばオンラインの場合でも1論文あたり$10くらいで購入するか、自分がその学会の会員だとかでアクセス権があるか、
もしくは所属機関がサイトライセンスを買ってくれていれば(見かけ上)ほぼフリーアクセスになったりする。
ところが、その論文アクセス代がバカにならなかったり(さまよってるうちに数十の論文を落として読み比べてたり)、
サイトライセンスを持ってない貧乏機関に所属してたりすると、認証がすごく面倒だったりする。
で、(本当はお互いにライセンス違反なんだけど)サイトライセンスが使える機関に所属している知り合いにお願いして
入手代行をお願いしたりして・・・PDFだからオンラインコピーは自由だし・・・って、アッー!な話なわけで。
IPアドレスで所属機関と研究室がバレる→所属機関まるごと処分対象→コピッた研究者もバレる→期間内でも白い目で見られる
って流れになるのがわかってるので、ある程度の抑制と自粛を図る気にはなるなぁ、と。