2008-12-11

30分間自殺の旅

「じゃあよく眠れるお薬だしときますね」で渡された眠剤が効きやせず、23時にベッドに入って50分目をつぶるもやくたいもない事しか考えられず、10分天井を見つめたって状況が変わるわけでなく、手元明かりをつけて本を読み出すも読み終わっちゃってやっぱり眠れなくて仕方ないからまた無理やり目をつぶるんだけどやっぱり眠れなくて、みたいな事を繰り返していたら朝方4時になった。

あほらしすぎる。

もうしかたがないから起きる事にした。ていうか死ぬことにした。死んだらよく眠れるよね、みたいな。

というか私のような駄目人間が起きるの寝るのでどうしようもない時間を使ってるくらいなら死んだ方が良いよね、みたいな。

まずコンビニ行って肉まん食べてちょっとくらい幸せになっても良いだろうと思ってコンビニに向かったら、無かった。久しぶりに帰ってきた地元だからってそりゃないわ。

えー、とかおもって別のコンビニに行ったらまた無かった。なんでよ。3年前にはあんなに乱立してたじゃない。コンビニが向かい合ってたじゃない。共倒れ?なんで全滅してるんだよ。

もういいや、そういう運命そういう運命って諦めて、とりあえず国道三号線に向かう。案の定、トラックがばびゅんばびゅんと制限速度まる無視で飛ばしてる。

午前4時の国道無法地帯だ。

で、馬鹿だから早く飛び込めば良いのに躊躇しちゃう。ていうかトラックの運転手さんにも確実に生活があるよね。人身事故なんかクビだよね。自損事故でも1ヶ月社内免停食らったりするのにねって運送業事務時代の知識が脳内をかすめる。倒産した会社のことなんか忘れりゃいいのにね。

国道は気がひけたので諦めて大型スーパーに向かう。

コンクリートの地面から屋上駐車場までの高さを目視で確認。15mくらい。たしかひとが即死する高さは20mくらい。一番上からさかさまに飛び降りればけっこういい感じに死ねるんじゃね?いいんじゃね?

車の出口から逆に入る。子供の頃の秘密基地ごっこを彷彿とさせるワクワク感がある。これで私いまから死ぬんだぜ、みたいなね。

で、馬鹿だから気づいちゃう。センサーに。これあれ、駐車場とかで「車に御注意ください、車に御注意ください」って機械音声で喋るあれにつながってるんじゃね?音がして誰かきたらこのうすら馬鹿ヅラさげた25歳おんなはどう説明したら良いの?「テンションあがったんで飛び降りしにきました!」って敬礼しながら言うの?いえねー。むりー。はずかしすぎるー。たぶん、電源は切れてるはず。だからだいじょぶなはず。でも万が一セコムセンサーだったりしてもやっぱりはずかしい。無理。むーりーだー。

しょうがねえ死ぬの諦めよううちかえろうしょうがねえよもうわたしばかだもん。ばかがあんまり人に迷惑のかからない死に方考えるのがもう無理だもんでも馬鹿だからこそ人に迷惑かけたくねえ!

そんなわけで、ちって舌打ちして腕振り回しながら帰ったら家出て30分しか経ってなかった。

キチガイの持続時間なんかこんなもんだよなあ。ああああ肉まん食べたい。

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