2008-12-10

偏見

偏見っていうのは、今まで漠然と例えば愛知県の人に会うたび「こいつもエビフライばっか食ってんだろうな」とか思うようなことだと思っていた。いや、つーかそれもまあ偏見なんだろうが、実際にはそういうストレート偏見は意外と見られなくて(あまりに偏見偏見しすぎていて本人が「さすがに」と意識するから)、もっと重大な偏見は実はもっと廻り回ったところにあるんじゃないかと近頃思い始めた。

愛媛県人と愛知県人と飯くいにいって、二人ともエビフライを頼んだのに、「やっぱり愛知県人ってエビフライ食べるんだな」とか思ってしまう感じの偏見。隠れ偏見。最初からストレートにそうだとは思ってないけど、刷り込まれたある偏見法則が、その法則が正しいことを証明するためにネタ・アラ探しをしてしまう感じ。愛知県人には最初から「エビフライくってんじゃねーのか?こいつ?」って目で見ているから、愛媛県人と同じ数だけ食べていても、より記憶にひっかかり、「やっぱエビフライくってんだ」と安易に結論付け、知っていた偏見が証明されたことに安堵してしまう。という感じ。この偏見は、下手に「自分でちゃんと裏づけをとった」感が(実は違うけど)出てしまうから、余計に「偏見だ」と自身も自覚ができず、ストレート偏見より妙に強固になってしまい、更にその偏見がまた偏見を生むという構図になりがち。

偏見というと「○○は××なんだろ」というストレートなものばかり想定してたけど実はこういった偏見の方が面倒臭いよな。

こういう現象に対して、なにかいい言葉があったような気がするんだけどそれが思い出せなくて歯痒い。なんだっけ。

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