2008-11-28

[]オカンの愛情

「お椀、ちゃんと片付けなさい!ヒロシ!」

「ハイハーイ、うるせーなぁ」

ヒロシ、お母さんはあんたのことを思って言ってるのよ」

「うぜーよ!余計なお世話だよーーーーーっだ、ベーーーーーーだ」

ヒロシ

「うっせー!!!バーカバーカ!!」<そして逃げる

ってやりとりが、ばーちゃん家いったとき、叔母とその息子(小学生)の間であった。

オイオイ、うぜーガキだな…まあでもガキなんてあんなもんか…

とか思って見ていた俺。

次の日ばーちゃんを手伝い、姉が皿とかを洗っていた。今日新たな親戚がくるっていうから、俺は倉庫からテーブルを出すのを手伝った。テーブルをリビング(和室だが)に持ってくると、姉がヒロシに昨日の叔母のようなことを言っている真っ最中であった。

ヒロシ、ちゃんと片付けておいてよそれ」

「ハイハーイ、うるせーなぁ」

「うるせーなぁじゃねーだろオイ」

ハイハイ、あんたのこと思って言ってるーだろー」

「お前の事を思って言ってるんじゃないんだよ。私のために言ってるんだよ。お前の食い散らかした皿なんて片付けるの面倒だからてめえで片付けろっつってんだよ。誰がお前の事なんか思ってるかボケ。調子のんなクズ。誰もがお前の事好きだと思ったら大間違いだっつーの」

「…」<ポカン顔

「つーか片付けなくてもいいけどね。私はそのまま放っておくから。カピカピの米粒ついた茶碗で明日ご飯食うことになるのはお前だしw私はどうでもいいんだった、洗ってやる義理もないし」

「…」<ヒロシ立ち上がり無言で片付ける

「あ?なんだよ今更?もうあらわないよ今更もってきても。お前が洗えよ」

「…(泣きそうになってる)」

「しーらねしらね。バカwww早くもってきてればこんなことにならなかったのにwwwww」

「…えばいいの?」

「は?」

「どうやって洗えばいいの?グスッ」

「スポンジもって」<ため息と舌打ちをしながら

「ウン…」

「洗剤つけろ。押したら出てくる」

「ウン…」

「こうキュッキュってやれ」

「ウン…」

「そうしたら洗い流せ、泡全部」

「…」

「綺麗に洗い流さないと洗剤が残っていてそれが明日ご飯とともにお前の口内に入りお前が腹痛を起こし…」

「洗ってる!!洗ってる!!(涙目)」

「ハイよ」

「洗えた」

「そしたらそこに置く」

「置いた」

「やったらできんじゃん、今度から言われる前にやれよ」

「ウン…」

「つってもまたお前は忘れるだろうけどなwwww」

「忘れないぃ!」

「いや忘れるだろ」

「わーすーれーなーいぃー!」

粉雪かよ」

とかやってた。

ちなみに姉は別に昨日の叔母への態度を見て敢えてこういう事を言ったとかではなく、最初から素でこうなだけである。子供を「子供だから」とか労わってやる気が全くないだけである。俺も散々こういう感じで泣かされたのだ…(大抵落ち度自体はこちらにあるため言い返すこともできず…)

姉は子供があまり好きではないのだが、なんだかんだでやけに懐かれる。後日叔母から電話がきてヒロシが姉に会いたがってるわよとか言ってきた。姉と電話で会話したいというヒロシに姉「何よ?今ちょっとDSで忙しいんだけど」(<本当)子供の気持ちまるで無視すぎワロタ

でもこの一連を見て、子供の頃ってこんな感じだったよな、と思い出した。

子ども扱いする大人にはなんか反発して子供扱いしてこないお兄さんお姉さんとかに懐いてたよ、俺も。

ヒロシの母ちゃん、つまり叔母さんの愛情とか優しさを感じられるのってある程度成長してからだよなあ。

皮肉にも今は姉に懐いているようだが…ヒロシも分かる日がくるのだろうか。と哀愁にかられた日だった。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん