2008-11-09

踊る曲 踊らされる曲

未来の娘へ

君の時代にはどんな曲がかかっているのだろう。

父さんの時代には

自分らしさサイコー」っていう曲がかかっているよ。

父さんの父さんの時代には

「働いた分だけモノが買えて幸せになれる」って曲が

かかっていたらしい。

曲にあわせて踊っていると、

自分の能力以上の振り付けも上手にこなせたりして

とっても気持ちいいんだ。

人生は重い荷物を背負って遠い道を歩くようなものだから、

踊って気持ちよくなって辛さを忘れようとするんだ。

だけど、踊ったからといって早く前に進めているわけじゃない。

時間は誰にとっても同じように流れているのだから。

忘れないでほしいのは、

曲にあわせて踊っていると、

けっこう疲れてしまうという当たり前のことだ。

踊っているときは気持ちいいんだけど、

どんな曲もいつかは終わるものだし。

君を踊らせてくれるのは時代の曲だけじゃない。

子どもいい大学に導く母親物語」とか、

「姑の介護献身的に続ける嫁の物語」とか、

暴力的な夫をけなげに支える妻の物語」とか、

「裸一貫からのし上がっていく成り上がり物語」とか、

「信心深い○○教信者物語」とか、

人生の辛さをしばらく忘れさせてくれそうな物語の曲が

世の中にはたくさん用意されている。

忘れないでほしいのは、

自分が好きで踊っているってことだ。

人生の辛さを忘れるために踊っているだけなのだから、

上手に踊れたからって、

何かご褒美がもらえるなんて期待しちゃいけない。

踊ることで本当の問題を先送りにしてしまっていて、

何かしっぺ返しがくることは少なくないけどね。

しばらく踊ったら、踊り疲れる前に自分で踊りを止めて、

また足を引きずりながら一歩一歩進まなきゃいけない。

あせることはない、

時間は誰にとっても同じように流れていくのだから。

  • anond:20081109084023 「そばにいるね」や「マタアイマショウ」みたいな曲は 結構好き。 カラオケレパートリーに「リンゴの唄」があるような自分でもそう感じるんだから 同世代には強烈だろ...

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