2008-09-21

やっとわかった。そんなものは技術者の驕りだと。

技術は人を幸せにするために使えるとなんとなく思っていた。

だから、哲学とか社会科学とかには人を幸せにする方法が長年考えられてきていて、それをうまく使えば面白いものができると思った。

そこに人を幸せにできる技術を使った何かがあると。

いろいろ漁ってみた。社会システムとか精神分析とか確かにいろいろ考えられていて面白いけど、いま一つ触れることのできない何かがあるような気がした。

たぶん、やっぱりそれは心なんだろう。

20世紀に爆発的に発展してきた科学によって、いろんな意味で豊かになったけど、幸せになった人が増えたかはどうだろう。科学が発展する前から幸せな人はいるし、幸せじゃない人もいた。そして、科学の発展とともにその割り合いが増えたか減ったかは正直わからないところだと思う。そして、日本金持ちアフリカ子供より幸せだなんていいきれない。

どんなに議論しても、人の心は十人十色。その人が幸せだと思わない限り幸せではなく、技術がとかサービスがどうこうというのは違う。生活を豊かにはできても幸せにする方法なんてない、技術力で世界中の人を人を幸せにするなんて幻想だと。

例えば、はてなで結果的に幸せにな人もいれば、そうでない人もいる。でも、これはサービスのやり方というよりは、使った人やネット上でかかわった人の考え方一つでしかないと思う。だから、サービス技術の作り手としては、一人でも楽しんでもらえるようにするようにすればいいと思った。

幸せにするなんてのは、目の届く範囲でがんばって、あとはネットをつかって広くアプローチできるのだから、楽しんでもらえるものを作って自分も楽しめばよいと。

とりあえず、そういう方向でがんばろうと思う。

#そんなにいろんな分野を網羅したわけではないけど、一番影響を受けたのはチクセントミハイです。

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