を聞いている。
もう半年くらい前だけど、久しぶりにあった友人と飯を食いながら、最近何聞いてるの?って話になって。iPod を見せたら、『ちょおまwwwwまだエリオット・スミスなんかきいてんのかwwww』という流れになった。(いや、その人はネラーでも増田民でもないからこんな話法ではなかったけれど、ね)ほっといてくれ、と思う。
半年くらい前は、エリオット・スミスを聞きながら毎日泣いていた。どこでも構わず泣いていた。しばらく時が過ぎて、いくつかの出会いや別れがあり、なんとか奴を聞いても泣かないくらいにはなった。奴の曲を冷静に、自分のことではないように思えるようになった。ありきたりの言い方をすれば、“普通って生きやすい”と真面目に思った。思っていた。
別の親友が、最近旅に出た。僕の愛した人が住んでいる街にも彼は行くようだった。これこれに行くといい、彼女の妹がまだ住んでいるはずだから、あってやってくれ。盛大に奢ってやってくれ、とメールで伝えた。そして彼は彼女の名を出して、楽しみにしてると言った。僕は最初、嫌がらせか、彼独特のアイロニーかと思った。次にメールした時、どうもはっきりその彼女と会う、と言ってきた。僕はおどけて『最近連絡とってないからしらないな。彼女はそこにいるの?結婚したとか?』よく考えず送信。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁそういうことか。最近別の友人もそっちに出かける予定があるみたいだった。彼女は祖父が亡くなったから帰る、と言っていたわりに、なぜ葬式の一週間後?今すぐ帰れば間に合うんじゃね?と思っていた、けど理由は聞かなかった。1週間ずらして結婚式に出るんだな…!!!
と妄想して、酷く落ち込んだ。いや、恋人が結婚する部分は妄想、なのはわかってるけど、状況証拠がそろってる、気がする。これは神経症で鬱症状に典型、だと言い聞かせたけれど、仕事は捗らない。今の新しい恋人とはうまくいってる。すごく優しい人で、とても大事にしたい、と思うけどかつての恋人ほどは愛せない、と確信めいて思っている。こんな風に鬱になるのも、新しい恋人にすごく悪い気がするんだ。でも今日は全く仕事にならなかった。
エリオット・スミスを大轟音で聞きながら、泣かないように我慢ごっこ。明日の朝は目が腫れるだろうけど、お金持ちになった僕にはそういうのもなんとか出来るスキンクリームとかがあるから大丈夫。誰にも気づかれないよ。そして僕は歳を取るんだな。死ねばいいのにね、僕なんて。