2008-09-14

いつまで経っても中2病

数年前に父が癌になった。転移もしていて手術は出来ない状況。

だけど見た目にはすごく健康で、定年した後も働いてもいるし、併発している糖尿の治療以外はいたって普通に生活している。

それは良い事だし、親には長生きして欲しい派な私としてはとても嬉しい事だ。

ただ父は精神的な部分ではなんとなく変化していて、だいぶ子供っぽくなった。

何かに当たったり、拗ねたり、ぷいっとどこかへ行ったり、昔からそういう所が無かった訳ではないけど、だいぶ顕著になってきたようだ。

私が子供の頃、親とは「絶対的な大人」という存在だったから寂しい。

定年になるかならないかの頃から「自分が今までやってきた仕事で誇りに思うこと」語りも多くなってきた。

まぁ、この語りは、私が社会人になった時にいくらか役に立ったが、同じことの繰り返しだから少々疲れてきた。

でもこのことに関しては帰省する度に聞いてあげようと思う。たぶん父の人生で一番の拠り所だから。(だからこそあんなに誇らしげに語るのだろう)

私は父親が不惑を過ぎてからの子供なので、よそから見ると相当可愛がられていた(る)ようだ。

実際私も父親が好きだし、思春期の頃に友人が「親父マジキモイ死ねばいいのに」という感情が良く理解できなかった。もしかしたらその頃の友人には「こいつファザコンwww」くらいは思われていたかもしれない。

(だが私は自他共に認める家族全員大好きっ子であり、ファザコンと言うよりはファミコンである事を補足しておこう。くにお君マジパネェwwww)

さて、問題なのは父の病気発覚後の母だ。

先ほど私が「帰省」という単語を使ったとおり、親元から離れて暮している。上の兄弟も同様なので、実家には両親しかいない。

母親は幼少期から家族運に恵まれず、だからこそ今の家では人一倍、夫にも子供にも尽くしてきた。今考えると過保護・過干渉な所があったようにも思う。

その母が、父親の病気が発覚してから、その過保護・過干渉を父に向けているのだ。

構われすぎて煙たがってる父と喧嘩になるくらいならまだ可愛いものだが、その度に私に連絡してきて

「オカーサン、疲れちゃった……」

と言ってくるからたまらない。

父の病気のこと、家族のことで人一倍真摯に悩んでいるのは母だが、昔から悩みすぎてスパークするとネガティブ精神攻撃か、逆ギレで当り散らして来るので本当に困る。(唯一の同性で、末っ子だから当たり易いんだろう)

ファミコンなので母の事も当然好きだが(普段は可愛いカーチャンなんだぜ!)、この時ばかりは本気で憎らしくなってくる。

ちなみに父は己の病の事なのに、しばしば食事に気をつけなかったり、変な市販薬買ってきて具合が悪くなってたりしている。こっちもこっちで殴り倒したくなる。

こちとら長生きいて欲しいんじゃい!私には爺さんいなかったから、おとんにはナイス爺さんになって欲しいんじゃい!

何度か

「カーチャン、おとん構いすぎて疲れてるんだよ。ちょっと距離置いたら?」

と伝えたのだが、

ダメダメっ・・!そんな事出来ないっ・・お父さんが、心配・・っ!」

と返されたのでもう何をかいわんや。

今日、どうしても人恋しくなってきて、ちょっと甘えたいなと実家電話したら夫婦喧嘩したらしくてネガティブ攻撃くらいました。

「もうお母さんにはお前しか、相談したり、頼ったり、甘えたり出来る人はいないの」

あぁーそれまんま今の私がしたかった事だわ。すげーな親子って、テレパシーじゃん?

・・・なんて思いつつ、抱きつく予定の腕は受け止めるための腕に変わったのでした。

もう社会人なんだから親に甘えるとかキメェ考え捨てろ。むしろ親に頼られる事を目指せって事なんだろうけど、なんだろうね、今日は珍しく本気で親に甘えたかったんだ。

あぁん。・゜・(ノД`)

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