2008-08-27

結婚もまた人間関係の一つの延長じゃないの?

一連の記事及びブックマークを見ていて、男性女性の親に結婚のお伺いを立てて認めてもらうことは当然だという考えは、やっぱりある程度共有されているんだなあと思った。

つまり男性女性方の親に、「結婚したいのですが、お許しを頂けますか」あるいは「お嬢さんを下さい」といったお願いをするのが常識。実際にはそんな言葉を使わなくても、相手の親との初顔合わせが、そういう「お伺いを立て、お願いし、お許しを乞う」場面として捉えられており、それをきちんとこなして初めて結婚に漕ぎ着けると。

「なぜ親の承諾が必要なのか」http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20080826/1219757420

に対してものっそい違和感があるんだけど、ちょっとまとめてみる。

違和感根底にあるのは親兄弟との人間関係を全て「利害」関係に落とし込んでいるところ。「二人だけで(親の承認が得られなければ)結婚できない」というのはもちろんおかしいと思うが、だからといって親に挨拶なしに結婚していいということでもないと自分は思うのだがどうだろう。常識として、人間関係ってそういうもんじゃないし、大体「挨拶」と「承認」は別だろう。「どうせ結婚するなら、周囲の人間から祝福されたい」という考え方がおかしいとは思わないが、それは「周囲からの承認がなければ結婚できない」ということではない。

たとえば自分(♂)は結婚する際に、自分の親に相手の話をしたが『賛成しかねる』みたいなことを言われた(相手のいわゆる「条件」的なものが悪かったこと、そして相手の「身元調べ」的なことに自分が同意しなかった)ので、何を寝ぼけているのか分からんが「承認」など求めていない「祝福してください」とお願いしているのだ、と言った。もしあくまで「反対」を貫かれたとしたら縁を切るしかないなあとは思っていたけれども、幸いそうはならなかったので良かった。

だから、相手方の親にも挨拶に行ったが、「オゼウサンヲクダサイ」的なこと言った覚えもないしそんな意識もなかった。あくまで社会人常識的な人間関係の一段階として、家族になる相手に挨拶に行ったに過ぎない。「お願い」したのは上と同じく「祝福してください」ということでありそれ以上ではない。そして、別にこれは特別な話として言っているのではなく、現代社会における「結婚前の顔合わせ」というのは誰にとってもそういうものであるべきだし、実際またそういうものだろうと自分では思っていたのだけれども、そうではないのだろうか。エントリを読んでちょっと自信がなくなったのでまとめてみた。

(追記)

こっちの増田http://anond.hatelabo.jp/20080827110256)の引用し、そして同意してる考え方にも同じ物を感じる。

b:id:kanose氏の言うように「家制度という規範内面化」をしてる人が多いんだろうな。

そうでもなければ無関係な、相手の親と関わる必要もない。

相手の親と結婚するわけじゃないからな。

……「無関係」……義理親のことをそういう風に考えたことは無いけどねえ。

記事への反応 -
  • なぜ親の承諾が必要なのか?・・・二人だけでは結婚できない現状 つまり、親に承認されての(できれば気に入られての)結婚は物心ともに援助が見込めるのでメリットがあり、そうで...

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