「便所飯」とは、昼休みに一緒に食事する相手のいない学生が、ひとりでいる姿を周囲に見られないよう、トイレの個室にこもって食事をとることである。
都市伝説とみなす向きもあるが、ネットでは実体験がしばしば語られている。2年ほど前の2chでは「便所飯」スレッドが流行っていた。
Wikipediaに「便所飯」の記事が登録されたのもその頃であり、激しい削除&投稿バトルが繰り広げられた。削除派の言い分は、「便所飯」なる行為は一般的にその存在が認識されておらず、Wikipediaに掲載するに値しないというものであった。これに対し、掲載派は、小説やマンガ等の資料を援用しながら、「便所飯」が以前から行われていた行為であることを示そうとしていた。
現在、Wikipediaからは「便所飯」の記事は削除されており、「便所飯」なる現象はネットの奥底に葬られたかと思われた。だが、今日の朝日新聞夕刊(大阪版)を見て驚いた。なんと、「便所飯」がデカデカと記事になっていたのである。
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記事の執筆者は、社会学者の辻大介氏である(阪大准教授)。「便所飯」現象についての辻氏の解説は秀逸であり、一読に値する。「若者たちが恐れているのは、ひとりでいること自体よりむしろ、そこに向けられるピア・グループ(同輩集団)の視線なのである」、「限られた関係の中で友達を作らねばならず、それに失敗した者は、孤独だけでなく、『友達のいない変な人』という烙印の視線にも耐えなければならない。二重の意味で疎外されるのである。その視線から逃れる場所は、それこそトイレの個室くらいしか残されていない」。
いまや「便所飯」現象は、国立大学の教授が全国紙に紹介するまでになった。Wikipediaでの削除派に先見の明がなかったことは明らかである。
便所飯の話聞くといつも思うんだが、一人で食べるのは周りの視線外野とか言うけど、毎日便所に弁当もって食べに行くのは耐えられるってのが不思議。毎日やってたらばれるだろjk。...
昼食の時間は、みんな学食なりコンビニなりに移動しているから講義棟には殆ど人が居ない。だからばれてはいないはず(多分)。 変人なのは自覚している。だけど、広くない学食...
昭和40年代生まれ男の感覚では、学校で独りで弁当を食いたい人は校舎の屋上で食うもんだけどなぁ… 便所という発想は生まれん。小学校なら大の個室に入るだけでガッコでウンコした...
同じく昭和四十年代生まれですが 屋上は自殺防止で立ち入り禁止か、 休み時間の遊び場(グラウンドが狭いため)で 曜日決めて学年ごとに開放されてた。 とても弁当を食う環境じゃな...
学生の頃は独りメシは凄い疎外感があったが、 社会人になるとみんな普通に独りでメシ食ってる不思議。 子供ってのはコミュニティを形成しなきゃいかん生き物なのか?
そうでもないと思うが。自分は学生時代一人で食うのはよく見かけたが会社では大勢で食べに行くのが多い。
たしかに大勢で食べに行くのも多い反面、普通にひとりメシしてても違和感はないと思うんだが。 会社によって違うのかもしれんが。
Wikipediaでは証拠のないものは載せないことになっているので、態度としては正しいだろ。