2008-07-17

家族と夕飯食いながらゲド戦記みてて

少し遅く帰ってきたから親父はもう食べ終わってて、母ちゃんが一人でテレビ見ながら夕飯食べてた。

炊飯器の隣に置いた14インチテレビ、調子悪いときは母ちゃんが「あんたどうしたん?」って励ますように叩くと機嫌直す、そんな旧型。

俺「あ、ゲド戦記きょうやったん、どう?おもしろい?」

母「うーん、なんかねぇ、声がね・・・」

俺「えっ?」

母「声が変なんよ、これ。」

俺「調子わるいん?(テレビのことね)」

母「いや、全部棒読みっていうか・・・」

帰ってきたのは10時ごろだったと思う、よくCMで聞いた「○○を粗末にする奴はだいっきらいだ!」というセリフのシーンがちょうど出てきた。

俺「うーん、なんか合ってないよね」

母「そぅ。どうも、浮いてる感じがするんよ」

母ちゃんは阪神の試合結果が気になってるけどチャンネルはかえない、とりあえず最後まで観ておこうという気持ちのようだ。

母「こないだのもそうやったよね?」

俺「ああ、ナントカの城?キムタクの?」

母「そぅ、あれ。あれもなんか変な感じやったもんね。」

俺「そだね、あの女の子ういういしくない感じやし、キムタクはまんまキムタクやったし」

母「最近そうゆーの多いね。声、聴いてて、あれ?あれ?とか思ってるうちに終わるの」

俺「そういやそうだよね、普通にやってくれればいいのに

かあちゃんは映画というと夜九時のをたまに観たり、平日の昼間にやってる古い映画特攻野郎Aチームみたいなの)を見る程度だ。「声優(せいゆう)」なんて言葉聞いたことないだろうから、言ってみてもたぶん「西友(せいゆー)」と脳内変換するだろうな。そういうシロウトが変だと言っているんだから絶対に声が変だ、これは間違いない。ジブリに対して「王さまは裸!」と言えるのはうちのかあちゃんみたいなシロウト、というより日本テレビジブリ系の巨大宣伝網からも対象外にされた高齢者ではないだろうか?

そう考えてふと気づいたんだけど、若者層の自分はなんとなくジブリ作品は見なきゃという圧力を感じている気がする。「こーころをなにに、」とか街歩いてて聞こえてくるし、コンビニ行けばキャンペーンやってるし、女の子はみんなジブリ大好きだし、mixi見たら10人に一人くらいはジブリ関連のコミュ入ってるし。

そういえばナントカの城もとりあえずデートというときに見に行った。映画館出てまず、「面白かったねー」とニコニコするのはジブリ作品を見た大人のマナー、そう思った。誰も批評なんて聞きたいとは思わない。そのときの相手もそうだったけど、最初の一言で反応を見て相手がヒトカドの意見を持ってそうだったら初めて本音を話してもいい、そういう雰囲気をお互いに感じた。他の人と話題にするときも「見た?」「見たよ」「えー、いいなぁ」みたいな会話しか聞いたことがないし、自分もそういうこと以外の話をしたことがない。

要は「見たかどうか」自体を話題にすれば興行的には大成功なわけだ、たぶんここがミソなんだろう。

だけど、そういうのじゃ何もあとに残らないと思うんだけど。話題づくりを何段も仕込んでおいて、でっかいキャンペーン張って、興行収入がいくらだったとかいうニュースを出して、しばらくしたらDVD販売合戦やって、新作の前にテレビ初放映やって。いつものパターンなんだろうけど、あとで冷静になってみると、「で、あれは結局なんだったんだ?」という疑問が今更になって出てくるんだよね。社会全体に陽圧がかかってるからなかなか気づかなかったんだけど。ジブリに限らず映画宣伝そのものが妙な空気持ってるのかもしれないね。

書いてるうちに話がずれたけど、無名の声優さん普通にやってくれれば、それと大受けを狙わずにそこそこパンクにやってくれたらと思った。最後に、俺と母ちゃんとで「なんちゃらの神隠し」はよかったよね、という意見で一致したことを伝えておこう。

いや、宣伝側だって、「できちゃったもんはしかたねーだろ」とか開き直られて冷や汗かきながら知恵絞ってるのかもしれない、なんてこと考え始めると本当に考えがまとまらなくなってくる。少し考えを保留するためにここに書き残してみた。

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