この件で「嘘をついたこと自体に対しての罪なんだから女性の地位とかは関係ない」的なことを言ってる人がいるがちと論点がズレていないか?
たとえば「昨日うんこが出たっていったけど、ゴメン実は昨日は出なかった。今日の朝出た」とかいう嘘をついた、それで離婚だといわれたとする。……通るか?まず通らないだろう。嘘をついたら即離婚が認められるわけでは当然ないわけで、じゃあなんで嘘をついたことで離婚が認められるケースがあるかっていうと、それはざっくばらんにいえば「その嘘が離婚するに値するほど酷い嘘だ」と認められるケースがあるからってことだ。要するに嘘をついただけで離婚ってわけじゃない、問題はその嘘の「程度」にかかっている。離婚に値するほど重大な嘘か否か、そこに問題はあるわけだ。
で、今回は、「処女だ」という嘘が、その「離婚に値するレベルの嘘だ」と認められてしまったってことだ。
それはつまり、「女性は処女の方が価値が高いのであって、非処女では価値を偽ったこととなる。それは重大だ」という背景が裏にあるということ。
というか逆に言えば、「別に処女でも非処女でもそんなことはささいなこと」というのならば、ならばなぜそんな些細な嘘で離婚が認められるのか、「昨日うちのダンナが風呂へ入るっていったのに入らないまま寝ちゃったんだけどその嘘も離婚理由で通るわけ?」っつーことになってしまう。
てーかなんてったって、モロに書かれてる。
判決は、この男性にとって女性の処女性が結婚の決定的条件だったとして、女性のうそは
民法で婚姻無効を求める要件「配偶者としての重要な資質に問題がある場合」にあたると
判断した。
な。「嘘をついたから」じゃなくて、「処女性が無いということが、配偶者としての重要な資質に問題がある」と認められたから、なんだよ。この「配偶者としての重要な資質」というのは処女性に他ならない。そうでなくば、その前の「判決は、この男性にとって女性の処女性が結婚の決定的条件だったとして」の文章と繋がらない。「嘘をついたというそのあくどさ」ではなく、あくまで「処女性が無い」ことが「配偶者としての重要な資質に問題がある」と言われたのであり、反対している人は勿論そこを読み取って反論しているわけで、そこへ「嘘ついたんだから」とか言うのは的外れているように思うのだが……どうだろうか。
現代文風に読解すると
「女性のうそ(→実は非処女ということ)は民法で婚姻無効を求める要件「配偶者としての重要な資質に問題がある場合」にあたると判断した」
→
「『実は非処女という事実』は、民法で「配偶者としての重要な資質に問題がある場合」にあたると判断した」
ってこと。「女性のうそは」は「女性が嘘をついたという事実」ではない。もしそれならば、さっきも言ったがその前の「判決は、この男性にとって女性の処女性が結婚の決定的条件だったとして」の文章がある意味が不明だ。「男性にとって女性の正直さが結婚の決定的条件だったため」という文章だったならば、「女性が嘘をついたという事実」が根拠ともなろうが、あいにくそうではない。
……まあだが、その上で、これが単純に問題かというとそれはまた別の問題で、非常に難しい。
なぜなら宗教が絡んでいるからである。
「処女であること」に重きを置くこと自体が問題だと自分は考える。 そのようなものに現代人が価値を置くべきではない。 女性が性に関して縛られることが正常であるとは思われない。 ...
「性的な事に関して嘘をついた」ってのが主題じゃね? わかりやすい例を出せば、結婚後であれば、浮気(配偶者以外の異性とのセックス)は離婚の理由、「配偶者としての重要な資質...