2008-05-12

女の生き方

先日友人と話をする機会があったが、その中で共通の知り合いの女性の話をした。

女性高校卒業すると共にお菓子専門学校に入り、パティシエールとなるも3ヶ月で辞める。その後音楽が本当にやりたいことだったのだと今音大に通っている。その女性について、その時にした会話の意訳がこんな感じ。

「夢を追いかけていると言えば聞こえは良いけど、親のお金を使ってやっている訳だよなあ、重圧で大変そう。」

「自分のお金で好きな事をやるのとは違うものね」

「それでいて夢を追いかけた先にきっちり何か出来るプランがある訳じゃないのに、凄いね」

「え、まあそりゃ何とかなる保障がある訳だから」

「ん?どういうこと」

「だって専業主婦なっちゃえば良い、そうすれば金にならない夢だって追いかけられるじゃない」

「あ、そういうことか」

そう言う概念が私には無かった。そんなん当たり前だろうが常識で考えろぬるま湯が、と言われればそうなんだろうけど、今までそんな当たり前の事が頭に無かった。

なるほどそう言われれば、女性の知り合いの何人かはどこか楽天的社会に出ているように見えるのだから不思議だ。今まで女性と将来の話をする上で、何度か腑に落ちない会話をした事があったが、なんとなくすっぽりはまった気がする。あれらの余裕は、後ろに道がある人に許された特権なのだなあ。悪い事だなんて思わないが、男への負担は少なくなさそうだ。

女性が皆そうだと言うつもりは勿論ない。何故私が今までそう言う概念が無かったかと言えば、昔から仲の良い女性が男嫌い&仕事好きという人であった為、その人の指向が私に刷り込まれていたからだ。その他の女性も、男嫌いは珍しいものの、人生の失敗があれば結婚してしまえばいいなどと考える女性は知り合いには(見た目上は)そこまで居ないはず。が、結婚を後ろ盾にする女性がいるのも事実なんだという事は良く理解出来た。

ともあれ、その夢を追いかけて年数百万の音大に通う女性とは、別れて正解だったのだなあと思った。

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