2008-03-26

本当に飛行機には色々なやつが乗ってる

その中でもプレミアムエコノミーって場所は面白い。

ビジネスエコノミーの狭間。

ちょっと小金持ちファミリーツアー客の中間。

大企業ビジネスマンと中小の労働者との間。

ゴールド会員とブロンズ会員の間。

ゆったりシートとエコノミークラス症候群の境目。

タダでカップ麺が食えるか、食えないか。

トイレには自由にいけるか。

食後のチョコがついてくるか、ついてこないか。

スリッパ。電源。

まずい飯さえ我慢できれば、こんな面白い場所は他にない。

誰かが突然床に突っ伏して痙攣しはじめる。

お客様の中にお医者さんはいませんか?」のアナウンスを期待したが、無い。

隣の席のビジネスマン風の青年が機内放送の映画を見ている俺を横に、

おもむろにパソコンを開いてwmpを起動させる。

確かに今期の映画のラインナップは新作から旧作に至るまでクソ揃いだったけれど、

狭い機内ではきわめて面倒くさい行為である「パソコンの出し入れ」をしてまで

観たい映画ってのは一体なんだろう?

と思ったらハルヒ

三十絡みのメガネが、ハルヒ

プレミアムエコノミーの機内でハルヒ

高度何千フィートもの空の上で、長門を食い入るようにみつめて、ハルヒ

泡吹いたおっさんは死ななかった。医者を呼ぶアナウンスもついに聴こえなかった。

飯時、ビジネスクラス入り口カーテンが閉まる。

スチュワーデスは相変わらず国内線クラスだ。

本当に、この席は面白い。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん