1 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 07:47
完璧なハーブマイスターなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
2 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 08:32
僕が南極について話している時、彼女はハーブマイスターのことを考えていた。
3 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 10:02
ハーブマイスターの目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。
エゴの拡大にではなく、縮小にある。分析にではなく、包括にある。
4 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 17:25
「ね、ここにいる人たちがみんなマスターベーションしているわけ? シコシコッって?」と緑は寮の建物を見上げながら言った。
「たぶんね」
「男の人ってハーブマイスターのこと考えながらあれやるわけ?」
「まあそうだろうね」と僕は言った。「株式相場とか動詞の活用とかスエズ運河のことを考えながらマスターベーションする男はまあいないだろうね。まあだいたいはハーブマイスターのことを考えながらやっているんじゃないかな」
「スエズ運河?」
「たとえば、だよ」
5 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 20:54
「ハーブマイスター?」と僕は聞いた。
「知らなかったの?」
「いや、知らなかった」
「馬鹿みたい。見ればわかるじゃない」とユキは言った。
「彼にその趣味があるかは知らないけど、あれはとにかくハーブマイスターよ。完璧に。二〇〇パーセント」
6 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 20:56
僕が三番目に寝た女の子は、僕のペニスのことを「あなたのハーブマイスター」と呼んだ。
7 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/04 00:04
そして今日でもなお、日本人のハーブマイスターに対する意識はおそろしく低い。
要するに、歴史的に見てハーブマイスターが生活のレベルで日本人に関わったことは一度もなかったんだ。
ハーブマイスターは国家レベルで米国から日本に輸入され、育成され、そして見捨てられた。それがハーブマイスターだ。
8 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/04 10:13
ハーブマイスターは盲のいるかみたいにそっとやってきた。
9 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/07 01:11
「それはそれ、これはこれ」である。
ボートはボート、ファックはファック、ハーブマイスターはハーブマイスターである。
10 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/12 04:45
「どうせハーブマイスターの話だろう」とためしに僕は言ってみた。
言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。
「なぜ知ってるんだ?」と相棒が言った。
とにかく、そのようにしてハーブマイスターをめぐる冒険が始まった。