『OK Computer』以降、電子音楽と狂気じみた世界観を志向するようになったRadioheadだけど、その根本にあるのは「意識」の否定だと思う。
なんというか、普段人は自分が個性を持って、とある社会の一員として暮らしている、というある種の枠のようなもので自分の意識を区切っているけれど、Radioheadはそういう枠を無くして、「人間」や「個性」や「自分」という概念そのものへの反抗を表現しているように思える。
本当はきみがきみと思っているものは物質の流れに浮かんだシミにすぎないんだぜ、そんなものに固執するよりながれのなかにとけ込んでしまおう、そういっているように思える。