2007-11-12

衆愚ブックマークゴシップ

http://anond.hatelabo.jp/20071112181351

だが、ユーザ側が一歩大人になって、"そういう人"として扱うことがなぜ出来ない?

なぜ、わざわざからかいに行くようなことをする?

ここらへんは期待できない。そういうものであるとして受け入れるしかないと思う。その上でdiggslashdotの様なシステムがある。

勘違いしないでほしいのは、「醜いコメントばかり=ユーザ側が大人ではない」ではないという点だ。

正しくは「醜いコメントばかり=ユーザ側が大人ばかりではない」ということだ。むしろ、大人なユーザの方が多い。しかし、大人なユーザはまた大人しいユーザなのだ。diggslashdotシステムは、その大人な大人しいユーザを引き出しているから成功しているのだ。大半のユーザが大人でなければ、そのようなシステム意味をなさないはずなのだから。

「大人に!大人に!」といくら叫ぼうと、「わかった、その通りだ」と人々が納得し、日々大人しくしたとしても(効果がないとは言わないが)、聖人君子のような人ででもなければ、時には機嫌が悪く悪態をつくかも知れない。思わず発言にカチンとくるかも知れない。そういった少数が書き込む感情的な発言は人の感情に反応し、目立ち、記憶に残る。大人しい発言が霞んでしまう。それは炎上するブログと似た様なものだ。それらは定常的な啓蒙システムの導入を行なわなければ防ぐことなど出来ない。いや、導入しても完全に防ぐことは出来ない。

また、それを人が面白いと感ずるのもまた事実だ。いや、面白いと感じなくても見てしまう、集まってしまう。「恐いもの見たさ」という言葉があるように。

いつの時代にも野次馬がいて、いつの時代にもゴシップがある。今も昔も週刊誌がありワイドショーがあるように、事件、疑惑、論争がなくなることはない。起これば人が集まってくる。人間の性と受け入れるしかない。

たしかに、はてブにはそれを制御する仕組みがないという点はそうかも知れない。

ただ、はてブやりとりを行なう場であるのかどうか。確かにメッセージを交換できる。しかし、それははてブの本分ではないだろう。

これは私の主な使い方ではあるが、はてブタグキーワードで知らなかったエントリを引っかけるアンテナであり、自分に対して、時には相手に対するメモの記録でしかない。検索よりは受動的な手段と手軽な記録手段を兼ね備えたツール、それが私の主な使い方である。

確かにコメントを見ることはある。それは参考にだったり野次馬的にだったりする。しかし、それらはメインストリームではなかろう。自分のブログへのコメントならまだしも、他人のブログへのブックマークコメントなどさして気になどはしない。コメントに何らかの対処を行なうくらいなら、抽出する概要の的確さを求めたり、タグキーワードに対する演算、重み付けやそれらを用いたマイニングなどによる、ブックマーク本来の価値を伸ばすべきだ。

はてなは手段を提供すれば良い。大人のユーザは黙って使うだろう。それぞれがより良いエントリ、より面白いエントリの抽出方法を考えるだろう。はてなは黙ってそれを活かせば良い。それが大人の対応というものだ。

記事への反応 -
  • http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6ce8ac492c3f703cea78f2d69afd22d5 はてブユーザに二つのお願いがある。 一つ目のお願いは『冷静になってくれ』 はてブ内では、特定のブロガーに...

    • http://anond.hatelabo.jp/20071112181351 だが、ユーザ側が一歩大人になって、"そういう人"として扱うことがなぜ出来ない? なぜ、わざわざからかいに行くようなことをする? ここらへんは期待...

    • でもまぁ、すべての記事がイナゴにたかられるわけじゃない。 たかられるには、それなりの理由も有る事が殆ど。 例えば、何らかの対立する意見の一方に立った発言とか、大衆が手放し...

    • バカはバカにされるために存在しているの。

    • 池田信夫が、モチオの新書はどこかで聞いたことの集まりだと馬鹿にしていたけど、どこかで聞いた話を本当に実践できていたら「池田信夫」ではなくなってしまう。 混沌とした「池田...

    • (現在の仕組みでは、はてなユーザのみが特定ユーザのブクマをオフにすることができる) えっ、マジ?

記事への反応(ブックマークコメント)

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