2007-08-03

アピール 続き

マイナス方面のアピールも同様にムカつき度が高い気がする。

青春時代が暗かったり、休日家の中にひきこもっていたりする事は一般的にはマイナスな事例のはずなのだが、敢えてそれを極端にすることで「誰よりもダメな俺/私」「誰よりも不幸な俺/私」というマイナス方面で突出し、「平凡な奴らと違う特別な自分」となろうとする。

変わってる俺/私アピールは、要するにギャップに注目させる事で「平凡な奴らとは違う特別な自分」になろうとしている。一番基本的なのは「男/女なのに○○(勿論ここには一般的に男/女がしないような事が入る)」という生まれ持った性別に対するギャップ、そして「中学生なのに○○(ここには一般的に中学生がしないような事が入る)」のように年齢に対するギャップ(これは「若いのに○○」というタイプが多く、逆の「中年なのに○○」はあまり見かけない)。細かいことをいうとどれだけでも作れる。A型なのに几帳面じゃない、程度でもアピールする人はする。

これらのアピールは、何故するかというと、一貫して「平凡な奴らとは違う、特別な俺/私」というアイデンティティを作りたいからである。なぜこの種のアピールでないとそれが出来ないかというと、彼らは結局、能力的に平凡だからである。初めから何らかの能力に秀でた者は、わざわざこの種のアピールをすることなく、ただその能力のみで周りからチヤホヤされ褒められ「あなたは私達とは違う、特別な人だ」と認めてもらえるからだ。一番簡単なものに美人イケメン、がある。彼らはもともと顔がいいので、特別変な特徴やキャラクターを自分につけずとも、ただ「美人イケメンである」というだけで周りから「特別」視される。

ではそもそもなぜ「平凡じゃない、特別な自分」でないとアイデンティティが作れないのか?平凡な人間のままではアイデンティティが作れないのか?

……そんな事はないはずなのに、それでも多くの平凡な者たちがこのアピール道を通っていく(自分含め)。

恥ずかしいが正直に言えば、自分は平凡な人より変わってる人の方がいい、と感じている。

しかし何故そう思うのか、なぜ自分は平凡なままでは耐え切れないのか、そこがわからない。

結局、能力をアイデンティティにしていたとしても、それを上回る能力の持ち主がいれば、そこで彼彼女アイデンティティは崩れていしまうわけで、「他人と変わっているところ」をよりどころにしようとすると、ごくごくごくごく一部のトップ層以外、いつかは崩れてしまう運命にある。

アイデンティティなんて無理して作るもんじゃないのではなかろうか。

しかしだとするとなぜ自分含め大勢の人が、そのままでいた方が楽にすむにもかかわらず、頑張って「他と違う自分」へと走るのか。

……個性を大事にと口うるさかった教育のせい?いや、まさか……

  • 自分と同じような奴を見てると同属嫌悪を始めるんだよ。自分が一番嫌いな自分の側面を他人の中に見出してしまう。箸の持ち方だったり、口癖だったり。だから人と同じであることが耐...

  • > 結局、能力をアイデンティティにしていたとしても、それを上回る能力の持ち主がいれば、そこで彼彼女のアイデンティティは崩れていしまうわけで、「他人と変わっているところ」...

  • そういえば先日「女だけどジャンプ読んでます」みたいな主張を見かけて、何が言いたいんだろうと首をかしげた事を思い出した。

  • anond:20070803231401 相手や状況を省みない自分語りはあまりよくないと思うけど、初めて会う人同士が自己紹介するのは当然のことだし、試験の面接で自己アピールをできない人は落とされる...

    • 元増田の主張は「個人的にこういうアピールは気に入らない」というものなので 増田を見てるだけでも、元エントリに書かれているようなアピールは散々な貶されようだし、単純に個...

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