2007-06-17

昔の恋人に再会してホッとした、という話。

中学生の頃に付き合っていた元恋人と久しぶりに会って、酒を飲みながら話した。

彼女と付き合ったことは、俺の人生に大きな影響を及ぼしている。

飯野賢治ゲームをやり、アンダーワールドの曲を聞いて、うすた京介漫画を読むというだけで「俺ってマニアックだな」なんて思っている浅はかなレベルにいた俺を、一気に引き上げてくれた。

面白いものはすべて彼女に教えてもらった、と言ってもいい。

彼女の部屋で、映像を見たり、パソゲーをやりながら、彼女の薀蓄とツッコミを聞くことがデートほとんど

帰るときは、面白い漫画や本、雑誌をたくさん貸してくれて、その日のうちに読んで次の日意見を言い合うのが恒例だった。

未だにUFO専門雑誌コズモと、GOMESのいくつかは借りっ放しで、今も本棚に入っている。

そういえば、インターネットを初めてやったのも彼女の家でだった。何見たかは覚えてない。

二人で肩くっつけてエロ漫画を読んでいたエロガキ二人でもあったっけ。

同じ高校を目指してたけど、俺が落ちちゃって別々になってしまい、時間が合わず疎遠になって、いつの間にか連絡を取らなくなってしまった。

彼女と一緒にいた約二年で、俺はかなり鍛えられた。今はサブカル界隈の仕事で生計を立てているので、彼女存在が俺の人生を変えたようなものだ。

再開は急で、彼女実家を通じで俺の電話番号を聞き出し、いきなりかけてきた。

すぐに再開の約束を交わしたが、俺は彼女と再会するのがはっきり言って怖かった。その理由は二つ。

この界隈で仕事を始めて以来、彼女なら俺をどう評価するかという考えが何度も頭によぎるようになっていて、俺は彼女に鼻で笑われるような仕事をしているんじゃないかという怖さが一つ。

もう一つが、圧倒的存在だった彼女が、別れてからの約10年で普通人間になっているんじゃないかという怖さ。

二つとも杞憂に終わった。彼女は俺が仕事で何をしているのか知っていた。全部バレていた。やっぱりすごい人だ。

電話で二年前に結婚したと聞いていたが、普通主婦にはなっていなかった。

彼女が話し出す言葉一つ一つに、彼女の健在さが現れていた。

彼女はこの十年間、何を面白がって何を吸収していたんだろう。

彼女と会わなかった十年間で、彼女とどのくらいの差がついてしまったのかが、今は怖い。

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