人より大きい私の性器を事もなげに飲み込み、慣れた様子で腰を振る小さな体躯の少女。いい時代になったものだと昔のことを思い出す。
30年前。少子化問題が臨海点にまで到達していた。しかし、どの政策も功を奏さず、手詰まりにあった政府は、ついに劇薬を用いた。給付だ。いや、少子化対策の初期にも給付はあったから、正確に言えば給付ではない。給与だ。生殖を職業として募集することにしたのだ。当然反発もあったが、どの政策も次々に失敗しており、もう打つ手はなかったので、予想よりは少なく、暫定的に3年間施行されることとなった。しかし、効果は1年目から現れた。予想を大きく上回る結果か出たのだ。しかも、1年目による準備不足の結果があっても、である。
具体的に言えば女性の生殖者が少なかった。1年目ということで、応募者が少なかった。年齢的、肉体的な条件もあったが、それ以上に倫理的な側面、マスコミによるバッシング、世間からの蔑視などにより、少なかったのだ。だから、男性も女性も生殖が可能であると診断されたものは全員採用した。
生殖は女性が妊娠しやすい排卵日の1週間前後、俗に言う危険日、に集中して行われた。男性はその日までに射精を禁じられる貞操帯をつけられ(これは精子が薄まることを危惧するというよりもむしろ性欲を高めるという目的があった)、その日までは何があっても外すことはできなかった。そんな男が数十人、1年目の男性の人数は67名、生殖者の女性に次から次へと、1週間に渡り、精を注ぐのだ。しかも毎月。妊娠しない方が難しい。現に1名の女性を除き全員が妊娠した。しかし、女性生殖者は男性以上に倫理的な側面で躊躇が大きいせいか、17名しか集まらなかったので、確率で言えば大成功だったが、数で言えば必ずしもそうではなかった。
この成果を受けた政府は本格的に乗り出した。女性を、女性の数を、とにかく増やそうとした。まず、待遇を今まで以上に良くした。数を増やすということで給与をみだりに上げるわけにはいかなかったので、環境、生活環境や税制面での免除、女性生殖者に対する扱いなどの待遇を改善した。次に、マスコミによって、イメージを変えようとした。卑しいとされるが、生殖のどこが卑しいのか。むしろとても尊いではないかと。そして、教育にもその考えを取り込んだ。反発もあったが、国を維持することが難しくなるまでに下がった出生率を前に、今までの倫理的慣習のみを理由に反発することは難しく、国会でなんなく採用され、次の年度の教科書に載ることとなった。
成果は徐々に現れ、生殖者に対する蔑視は薄れ、女性生殖者は順調に増え続けた。男性は女性ほどの人数はいらないので、精鋭を、より精子が強い者を、少数ずつ増やしていった。妊娠率は毎年95%を超え、全体の出生率にも影響を与える程になった。
しかし、順風満帆とはいかなかった。非生殖者の男性が不満を持ち始めたのだ。セックスばかりしているやつらに、俺たちが働いて稼いだ税金を払われるのは納得がいかないと。政府は生殖者たちの苦労、行動が制限されたり、精子の数や生命力が足りないと解雇されてしまうこと、などを説明したが、彼らの溜飲は下がらなかった。時の大臣が、全女性を共有財産化しようなどと馬鹿げた発言をして辞任に追いやられたが、結果としては同じような方向で解決された。妊娠率は95%を超えていたが、中には先天的な理由で妊娠しにくい女性がいた。その5%の女性を、非生殖者の男性たちに開放したのだ。教育が浸透していたせいもあって、多くの女性が、自立しよう仕事をする女性を除いた多くの女性が、生殖者に応募するようになっていたので、実際には大臣が言ったことと似たような状況であった。
そして今。今の子は生まれたときから生殖者という職業があり、それは尊い職業とされている中で育ってきた。門戸も初潮が来てから、妊娠が可能ならば、生殖者になることができ、初潮前にも生殖者用の学校ができたので、訓練を受けた子が多くなっている。今、私の相手をしている少女もその一人だ。
人より大きい私の性器を事もなげに飲み込み、慣れた様子で腰を振る小さな体躯の少女。
本当いい時代になったものだ。
anond:20070227210053 見たことあったから驚いた
ありがちな話ですからね(笑) でも、一度読んでみたいので、何て漫画か教えて頂けますか?
anond:20070227212218 コンビニでたまに雑誌媒体でエロが欲しくなった時に買ったその雑誌にあったものなのか2chで拾ったものなのかさだかではないので。 題名までは覚えていません、すみま...
そうですか…。自分でも書いていて、何か見たことある気がするなとは思っていたので、もしかしたら以前にそれを見ていて影響されたのかな、と思いまして…。教えて頂き、どうもあり...
生殖が職業…って。 全女性が生殖者に就職希望って。 それなんて専業主f……(ry