もともと何の意見も出さなかった自分に文句言う筋合いもないのだけど卒展のあれは無い。DMもあまり配りたいとは思えなかった。大体毎年毎年テーマとかコピーとか決めるのが良いのかどうかも怪しい気がする。本だったり告知関係のものをいろいろデザインしなければいけないので、何か決めた方がやりやすいのかもしれない。でも、あれだけ人数の多い科で作っていく作品のジャンルもバラバラで、エキサイティングだのデビューだのカラフルだのなんだの言ったところで、展示を見に来る人に対して本当に何を伝えたいのかさっぱりわからない。作品集にしたって毎年似たようなフォーマットで良しとしてしまう空気も嫌だ。でだれがつくったんだ、と聞けば「みんなで作りました」みたいな答えが返ってくるんだろう。でもその「みんな」の中には自分は入ってないし、友達のほとんども入ってないし、そうやってなあなあのゆるゆるな雰囲気の中で「みんな」で作ったものが、本当のみんなの顔のようになってしまうのはやっぱり解せない。