2007-01-20

http://anond.hatelabo.jp/20070120020700

でもみんな科学的な感じ」(実際は科学ではないのだが)の話って好きだよね。「あるある」も「ガッテン」も女性週刊誌も、みんな最近は「これが身体にいい」「これでモテる」だけじゃなくて、「この数値がこんなに上がってるから身体にいい」(実は他のものではもっと上がってたり)「心理学にもとづく男をおとすテクニック」(それ科学的に研究された“学”じゃなくて単なる思いつきの“術”だよ)とか、そこで科学は別にいらないんじゃないの、という状況でも科学を持ち出すことが多い。統計も然り。「血液型性格判断は10万人のデータを取ったれっきとした統計」って昔トリビアでも言ってた(と思うがソースが見つからない)けど、そんなに母集団がでかけりゃそりゃ有意差出るだろ、と(血液型性格判断は疑似科学か?の●2など参照)。

恋愛についても、吊り橋効果とか好意の返報性とかよく使われるけど、好意を恋愛感情と混同してしまうのは女性のほうが多いという研究もあったりする。女性が同意するから、男性に効果があろうとなかろうと女性週刊誌は特集を組むんだろう。本当の「恋愛科学」はかなり味気ない。

みんな科学(を装ったエセ科学)を拠りどころにしてるんだから、それを壊されるような話は受け入れさせるのは難しいだろうなあ。「でもそれは現在証明されてないだけで」とか。だから、エセ科学教徒を改宗させるには、科学に替わる拠りどころを提供してあげる必要がある。かといって、そうなりかけてる「スピリチュアル」な方向もちょっと考えもので、そうなると社会的繋がりとか、「古きよき」コミュニケーションなんじゃないかな、とか思ったり。「水からの伝言」を道徳に使うのなんて、道徳心を水に養わせておいて、自分たちは楽しようという意図も透けて見える。エセ科学科学でぶつかっても、また違うエセ科学の鎧を着込んでしまうだろう。エセ科学を撲滅したいなら、本当の科学を知る人たちが「科学人生を面白くする調味料でしかないんだから、そんなに頼っちゃいけないよ」と伝える努力をしなきゃいけないんじゃないかな。

記事への反応 -
  • 血液型占い、水からの伝言等のエセ科学の精緻な議論はここを読んでいるおまえらがやるとして、私は現実的にどうやって彼らエセ科学教徒(以降、彼らと呼ぶ)を改宗させるか、という...

    • でもみんな「科学的な感じ」(実際は科学ではないのだが)の話って好きだよね。「あるある」も「ガッテン」も女性週刊誌も、みんな最近は「これが身体にいい」「これでモテる」だけじ

    • http://anond.hatelabo.jp/20070120020700 ここまで熱く語るのなら 小学生程度の人間にわかりやすくて、道徳的な物語として使えるというメリットがあるし などと安易に言って欲しくなかったな。 ..

    • http://anond.hatelabo.jp/20070120020700 血液型占い、水からの伝言等のエセ科学の精緻な議論はここを読んでいるおまえらがやるとして 占星術の精緻な議論(古代バビロニアの占星術あたりから書.

    • > 世の中の血液型性格診断(差別と言い換えてもよい)に人生を狂わされながらも、果敢と立ち向かっていく物語 それなんて「ブラッドタイプ」? <img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4

    • 科学者迫害モノといえば、むかしアメリカのSFテレビドラマで「V」ってのがあったけど、序盤の展開はそんな感じだった。地球侵略の意図を隠して表向きは友好のために地球に飛来した宇宙

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん