「交流分析」という心理学の分野があって(有名なエゴグラムなんかもこれから派生してます)、これは人間関係がなぜこじれるのかを解き明かそうとする学問です。その「交流分析」で使われる重要な概念として「ゲーム」というものがあります。この分野において、「ゲーム」という語は、「人間の行動の中で、予測可能で定式化し、一般に破壊的な結末で終わるもの」と定義されています。はてなキーワードだと「優越感ゲーム」とか言うときの「ゲーム」の意味がこれに近いと思われます。
この「ゲーム」の例がいくつも知られているのですが、そのなかに『ラポ』というものがあります。引用すると
●『ラポ』
「さあ、とっちめてやるぞ」と同じタイプのものだが、性的なニュアンスがより強く、女性が演じやすいゲームである。男性の前で、華やかな服装で魅惑的に振る舞う。男性が引かれて近づいてくると、急に態度を変えて、肘鉄砲を食らわす。「心と心のふれあいを大事にしたかったのに、結局は私の肉体に引かれたのネ。男はみんなケダモノ」と、激しく攻撃する。基本的な構えでは、「男性はOKでない」の構えである。常に、それを確認するために、被害者から迫害者に転じるゲームを演じる。
男性と親密な関係になると、恋愛関係をこわしてしまう女性。また、一見偶然のようだが、いろいろなトラブルに次々に巻き込まれる人たちは、このゲームの可能性が強い。
特に、ヒステリー性格(自己顕示欲の強い性格)の女性に多く、また、成熟した女性性が確立されていない場合に、演じられるゲームである。彼女たちの多くは、自分は被害者と思い込んでいる。
ちなみにラポとは、レイプをもじったもので、軽い男女の戯れから、複雑な三角関係、果ては、こじれてしまう離婚問題まで、さまざまな男女模様を含む。
(『万能感とは何か』、ASIN:4101291314、p122)
「ラポ ゲーム 女性」などで検索をかけるといくつか記事が見つかります。
心理学の『交流分析』では、こういった女の行為を『ラポ・ゲーム』と名づけ
男性への敵意から発している行為であると分析している。
幼少期か少女期に何らかの形で男性への反感、敵意を植え付けられた女が、
ラポ・ゲームでその復習を果たすことによって、満足を得るという。
交流分析という心理学の分野では、「ラポ・ゲーム」というものがあります。
女性が男性に好かれた瞬間に、その男性のことを嫌いになってしまうという行動パターンのことです。
ここには、無意識のうちに男性のことを憎む心理が働いている、といわれています。
そのために「男性に好かれ、自分は男性のことを嫌う」という図式を作ることで、無意識のうちに男性に対して「復讐」をしているわけですね。