2007-01-15

わっふる4

 「何しに来たのよ」と女は言った。学校先生みたいだな。僕より年上かもしれない。僕は少し泣きそうな感じだった。

 「女の裸でも見たらチンコ勃つかなと思って」と言い終わる間もなく彼女は僕の頬を平手打ちした。マジかよ。

 「客にビンタ」

 「客? あんたがチンポ勃たせて私が舐めるから客と風俗女の関係になるのよ」

 僕は俯けになって思い切り息を吸った。泣きたい気持ちが少し安らいだのを感じた。

 「おいマゾ男、尻叩いてあげようか」

 彼女の声に思わず笑ってしまった。それもいいな。冗談自殺しかけた男にはお尻ぺんぺん。

 「うーん、サービス追加料金なしなら」と甘えた声で言ってみた。

 「なしよ」というや尻を軽くぺちんと叩いた。

 「けっこう興奮する」

 彼女は投げやりにもう一度尻を叩いたとき僕は発作的に大笑いして海老のように丸まった。足首に激痛が走った。「痛い。足がさ」

 「面倒臭い人。マンコ舐めたら帰って」

 「うん」

 彼女は僕の顔に尻を向け、定番のシックスナインのように四つ這いになった。

 「いい尻じゃん」と僕は両手で彼女の腰を掴み尻の分け目を自分の顔面に強く引き寄せた。鼻がヴァギナに埋まり舌先でクリトリスを探った。そこに岩から沸いた奇跡の泉でも求めるかのように、真面目に。でもそれは良ことではない。

 「やめて」と女は言ったので尻を押し戻した。

 「感じたくないのよ」

 彼女は僕の上から降りてキスした。

 「もう帰ってもいい時間かな」

 「そうね」と彼女は言って僕の目を覗き込んだ。「死にそうにない目になってきたわね。帰ったら私のこと思い出してオナニーしてから寝なさいね」

 「そうするよ。君が好きだよ」

 「はいはい」

 足を少し引きずりながら店を出た。けばだった街の明かりに小雪が舞ってきた。もう一度駅に向かう気もしなかったので近くのカプセルホテルチェックインした。

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