2022-07-15

ホテルの窓の外で、蝉が鳴いている。雨が降らない僅かな隙間時間を狙って、みんなで騒いでいる。その音と、窓際のぬるい空気に、強烈な夏の予感がある。夏の訪れが予期される。

「予期」というのは、この先の展開が分かること。蒸し暑さが強くなり、夕方に強烈な通り雨が降ったり、ビルの向こうに巨大な入道雲が見えたりする。そういう夏の体験の積み重ねが、夏のイメージを作り、この先に起こることとして予期される。

体験の積み重ねは、歳を取るごとに増えていく。つまり、夏の予感は歳を取るごとに強まっていく。

今年も来るぞ、夏。

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