2016-06-14

なめとこ山の熊はファンタジー

熊はなにも悪くない。しかし人の弱さを知り、人の味を覚えた熊を、人は生かしてはおかれない。

彼らは、簡単に食べられるこの弱っちい生き物を殺すことで、これの何百何千もの同類が目の色を変えて自分を殺しに来ることを知らない(いったいそんな生き物が他にいるだろうか。蜂蜜をとったら、その巣の蜂だけでなく、他の巣の蜂まで飛んできて自分を刺しに来るなど)。それを伝えるすべは、ない。結局これは、熊を追い詰める悲劇でもある。

もちろん襲われた人は気の毒だ。だが、これもまた「野生動物に餌を与えてはいけない」ということなのだなあ、と思った。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん