2010-12-22

http://anond.hatelabo.jp/20101222104411

まあ、そういう格差は昔の方がってのはあるんだけど、俺が念頭においてるのは、新しいものの開発によって不可避的に訪れる格差増大って感じのことなんだよね。

例えば戦後10何年か経って、金持ちのうちには白黒テレビが納入されました、近所中が集まって見に行きましたと。

この場合テレビ持ってないを0ポイントとすると、白黒テレビ持ってるは10ポイントで、格差10。これがテレビに関する格差の上限なわけだ。

どんなに金持ちでもテレビに関してこれ以上の格差を広げることは不可能だ。

で、カラーテレビ(20ポイント)が生まれると持ってる人と持ってない人の差は20ポイントとなる。この時みんな持ってるから、実際社会上の格差ほとんど10からポイント内に収まるが、理論上の格差の最大値は20ポイントとなる。

ハイビジョン液晶だと出て、みんな持ってるから見かけ上の格差は20ポイントかになってるけど、理論上は持ってなければ0なので、ハイビジョンを100とすれば最大100ポイント格差発生が可能性として存在してしまう。

その「理論存在しうる格差」こそがみんなの頭の中にある恐怖なのであって、こうなりたくないから必死で世の中についていこうとする。

ところが年月を経るとこの理論上の格差は広がる一方なんだ。これが現代の格差の実態のある側面を担ってると思ってる。

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