2010-09-10

ここにAという男がいる。

虚言癖がある。人によって態度を大きく変える。人の金、モノを平気で盗む。義務は果たさず、権利だけ主張する。

絶対に関わり合いたくないタイプ人間だ。こういう人間と仲良くしてやる義務は当然こちらにはない。できれば一言だってAとしゃべりたくない。友人と楽しく談笑しているのをこんなやつに邪魔されたくない。入ってこないでほしい。やむを得ない事情で何か話があるとしても、必要最小限の会話で済ませたい。

自分自分の心に従って、このAという男としゃべる機会を極力減らしている。誓って誰とも結託していない。自分自身の心にだけ従っている。だけど、自分以外のほとんどの人もやはりAを心底嫌っていて、同じように会話の機会を持たないようにしているようだ。

Aという男をよく知らない人から見れば、この状態は集団による無視と映るかもしれない。人によってはそれをいじめ表現するかもしれない。いや、事情を知らぬ第三者は実際そう表現するのだ。その言葉にAは力を得る。「俺はいわれのないいじめを受けている。俺は何も悪くないのにみんなに無視されている」と。

Aに暴力をふるうような乱暴者は集団にいない。Aに罵詈雑言を浴びせるような者もいない。Aの持ち物に陰湿な落書きをする者もいなければ、Aの陰口を言うものすらいないのだ。なぜって、Aと関わりたくないからだ。ただただいなくなってほしいと心の中で願っているだけだからだ。

時が経ち、環境が変わればAと顔を合わせることもなくなるだろう。それまでの我慢だと自分に言い聞かせている。だがひとつ我慢ならないこともある。この先、Aはきっと言うんだ。インターネットで。「俺はずっといじめられてきた。おまえらに俺の気持ちがわかるものか。世界なんて滅びてしまえばいい」と。そしてその、何の中身もなく、何の力もない、形だけの言葉が、本当に理不尽いじめに遭ってきた人たちに引っかかり、共感を得る。そのことが我慢ならない。

  • ここにAという男がいる。 はい、ダウト。 お前の言うことは信じられないねw

  • Aとは関わってないんだし奴が何を愚痴っても気にしなければいいじゃん。 それにネットの匿名空間の事を真に受けていたり、真に受けている連中を相手にしている時点で増田も同レベル...

    • ちょっと前にこれ書いたんだけど、他にもどうにかしたい問題は山ほどある。 http://anond.hatelabo.jp/20100909073439 http://anond.hatelabo.jp/20100910193420 でも現実では愚痴なんて誰も聞いてくれないだ...

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