2010-07-11

「本当に○○なら」

あるところに不細工なブサイ子ちゃんがいました。

ブサイ子ちゃんはやっぱり一人じゃ寂しいと思っていました。

「不細工でも努力をすれば他人が放っておかないはず」

と世間は言います。だからブサイ子ちゃんは努力しました。

メイクを、おしゃれを、感性を磨いたり、思いやりを持とうと頑張りました。

世間の人はブサイ子ちゃんに目もくれません。

そして相変わらずこう言います。

「人から見向きもされないのは努力が足りないせい。本当に努力しているなら誰かが気付くはず」

ブサイ子ちゃんのしてきた努力は「本当の努力ではない」とされました。

人に届かなければ偽物だと世間は言います。

ブサイ子ちゃんは泣きながらもっと努力します。

今度こそ「本当の」努力をしようと頑張りました。

世間はさらにブサイ子ちゃんに目もくれず言います。

「本当に頑張ったなら評価されなくても満足するはず」

頑張って目もくれられず、泣いたブサイ子ちゃんの努力はまた「偽物」とされました。

確かにブサイ子ちゃんの努力は間違った方向だったかもしれません。

認められなくてもしょうがないレベルだったかもしれません。

だからそれをすべて偽物と評されてもしょうがないかもしれません。

ブサイ子ちゃんの時間も労力も全部偽物だったと。

誰かに届かなければ、自分が満足できなければすべて偽物なのです。

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