世界に主張しなくても良いと思ってた。正しいものはそこにあってそれを守ればいい。いちいち口に出さなくても正しいものはそこにあるのだし、本当に必要な言葉なんてほとんどないのに人はどうして不必要な言葉ばかり使いたがるのかと思っていた。
口を閉ざした理由には、世界には間違ったことを声高に主張する人がたくさんいて、そういう人にいちいち対応したくなかったからというのもある。恥も外聞もなくそういうことをのたまう人たちはそもそもの前提が異なるか、もしくは理屈の通らない人間だと決めつけた。そう「衝突を避ける俺」はそういう人たちの相手をしたくなかった。
そうやって生きてきた。おとなしくて優しい人だと言われた。沈黙は美徳だった。友達もいる。悪くなかった。でもすこぶる良くもなかった。
時が経つにつれて、段々と人との間の溝が見えてきた。その溝は何なのか。わかってる。でも口に出したくない。いや出せない。出すのが怖い。わからない。たぶん出してしまえば楽なのだろう。溝を埋める一歩になるのだろう。でも、できない。いや、たぶんできる。でも今の状態からより良い状態になるという確信がないから出たくない。そうやってずっとずっと逃げてきた。程度の差はあれ他の人もたぶん同じようなことを思うことはあるのだろう、と思う。ただ俺の何倍も勇気があるだけだ。
世界は自分が主張することで在る。なぜ気付かなかったのか。それが全てなのに。かっこつけて、そんなものは頭の悪い人間の戯言だとなぜ思ったのか。正しいものがあると思っていたからだ。正しいものなんてあるのか?本当に?
このままでいてもたぶん幸せ。そう悪くない。そういう選択もある。
けど嫌だ。このままは嫌だ。世界にはすごい人がたくさんいる。下ばかり見てうつむいていた俺の隣を素通りして見えないくらい先に行った人。はじめから見えないくらい先にいる人。たくさんいる。彼らに勝ちたい。そう思った。
ここがスタート地点なのだろうか。
ガンバ!
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