2009-11-10

上野千鶴子が苦手だ。


以前、どこだかの新聞web版で連載していた長編小説(連載コラムだったか?)を読んで以来苦手になってしまった。

その物語に出てくる登場人物は誰も幸せではなかった。

そして誰も幸せになれなかった。

アンハッピーエンドものや不条理ものは結構好きなはずだったのだけど、こればかりは駄目だった。

全ての男は例外なく腑抜けで欲の塊だとして描かれていたように感じたし、

そして全ての女は例外なく、そういう男や、男にてなづけられた哀れな女の

食い物にされたかわいそうな人間として描かれていたように思う。

それはおまえの読解力が足りないからそう見えるのだ、といわれてしまえばそれまでなのだけど。


たとえば全ての女はビッチとして描かれ、

全ての男はそんな女に食い物にされる男だというような論を見たときの違和感に近いというか。

それ以来上野千鶴子が苦手だ。

誰も幸せではなく、物語の中の登場人物が幸せになれる解への道は果てしなく非現実的。

おひとりさまの老後をタイトルにつられてパラ見してみたけど、論調が彼女負け惜しみに思えてしまって駄目だった。


そんなことをふと思い出したので書いた。

上野千鶴子が実際幸せであるのかどうかは、あまり関係がない。多分彼女幸せなのだろうと思う。

ただ、私自身は、上野千鶴子の書いたものを読んで幸せになることはないだろうなあと感じたんだ。

  • 俺は上野千鶴子が嫌いだ。 週刊現代の11月14日号の「上野千鶴子先生の特別講座」を読んで、ますます嫌いになった。 彼女はその記事の中で「人生、上がるよりも下るほうがスキル...

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