韓国、北朝鮮の挑発に備え 黄海で緊張高まる
【ソウル=尾島島雄】韓国政府は国連安保理決議に反発する北朝鮮が軍事境界線などで挑発行動に出る事態を警戒、軍部隊を増強するなど目の前にある有事への備えを急ぐ。決議に盛り込まれた船舶検査を巡っても、黄海の北方限界線(NLL)付近の緊張が高まるとみている。
韓国軍は最北方に位置するペクリョンドに1個大隊、仁川(インチョン)沖にある延坪島(ヨンピョンド)に1個中隊をそれぞれ増派。NLL付近では4日、北朝鮮の警備艇が韓国側に約50分間侵入する事態が発生しており、監視を強める必要があると判断した。
韓国政府は先月26日、戦時下の船舶検査を意味する「臨検」につながる大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)への全面参加を決定。安保理の制裁論議でも船舶検査の決議案明記を主張した。海上からのモノの流れを遮断する意思を明確にして、北朝鮮に圧力をかけ、強硬姿勢を抑止する戦略だ。(07:00)
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