2009-05-25

きっと気分が悪くなる

松本サリン事件を題材にしたドラマが放映されることになった。2時間ドラマが大好きな私だが、このドラマは決して見ない。なぜなら、きっと私が知っている人がモデルになるからだ。

これだけは言っておく。私と向こうは全く親しくない。向こうにとって私は「そうえばそんな人もいたな」くらいの存在、あるいは、もう記憶にない存在の可能性だって十分にある。私が向こうのことを強烈に覚えているのは、松本サリン事件に関わった人物であることもあるが、それ以上に普通に会話をしたからだ。学生時代の私はとにかく人付き合いが苦手な上、話題が偏っていた。なので、普通に会話ができる相手は限られている。そんな中、向こうと私は初対面にも関わらず、似たような経験をしていたことが幸いして、そのことで会話に花を咲かすことができた。非常に短い間だったけど、私にとって向こうは友人だった。なので、非常に印象に残っている。

その人が松本サリン事件に関わったらしいことを、向こうとの接点がなくなった後に人づてに聞いた。「ふーん、そーなんだ」以外の感想はその場では出てこなかった。しかし、その夜、布団に入ったときに「過去に何かあった人間って、あんなに普通なんだ」って思った。いや、もう拍子抜けするくらい普通の人。仕事が好きで、趣味一生懸命で、一般人と変わらない(一般人なんだが)。

そんな風に普通なところしか知らない人の過去を知りたくない。本人からも聞きたくないのに、人からの伝聞で、しかも、脚色されているだろう形で知りたくない。それが真実であろうときっと気分が悪くなる。

  • ドラマ化されると聞いて元増田のような人がいるだろうに思って 「・・・やめとけよ」と思ったんだが、そうだよな。

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