2009-03-13

もし友達がボーカロイドを使って曲を作ったら、

もし友達がボーカロイドを使って曲を作ったら、

「すげー、こんなん出来るんだ! ボーカルもついてプロ並じゃん!」というだろうね。

もしその友達がその曲をニコ動に投稿したら

「この曲いいね~。マイリス余裕です」ってコメントするよ。きっと。

だけどさ、

それって、身近な友達が、音楽シロートである友達が作った曲だから「すごい!」んだよね。

擬似お茶の間ニコニコ動画は、友達の、身近な人の範囲を大きく広げてしまった。

その人が本当の仕事に何をしているかも知らずに、自分の友達を褒めるかのように、

いろいろな曲を褒めた。

サイコー

「すごすぎ!!」

プロ並だろこれwww

「すごい!」「上手!」「すごいね!」「プロ並!」「すごい!」「プロ並!」

擬似お茶の間とそこで交わされる褒め言葉の乱舞は、

友達同士の枠の中の会話だったはずなのに、どんどん成長して、

(だって自分の友達を、仲間を褒めるのって気持ちいい。自分まで偉くなったような気分になる)

ついにはそれが「友達が趣味として作った曲にしては上手」なのか、

「すごい曲」なのか分からなくなってしまった。


ボーカロイド幸福なことは、

今まで歌い手をもてなかったベッドルームプロデューサディーヴァになれたこと。

ボーカロイドの不幸なことは、

音楽純粋に評価する耳を、周りの「友人達」から失わせていくこと。

そんなことを考えている。

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