2009-01-19

[][]理論予言=観測結果→いつか一致しなくなる→一時しのぎに修正→誰かが自然な形ですべて説明→最初に戻る

理論物理学の発展に関しては、実験結果よりも論理的首尾一貫性を求める研究こそがより重要な役割を果たしてきました。

また一方では、すっきりした美しい理論が観測結果に合わないと言う理由で捨てられてきました。

しかし、実験だけを基礎にして発展してきたような偉大な理論を私はひとつも知りません。

すべて理論と言うものは、すっきりした矛盾のない数学的なモデルが欲しいと言う欲求から生まれ、発展するのです。

そのようにして出来た理論予言をしますから、観測によってためすことが出来ます。

もし観測の結果が理論予言と一致しても、理論を証明する事にはなりません。しかし、その理論は生き残り、また別の予言をします。その予言はまた実験によってためされるのです。もしその観測が予言と一致しなかったら、その理論をあきらめる事になります。どちらかと言うと、いつかはこうなると思われているものです。しかし実際には、多くの時間努力を注いだ理論をあきらめることはとても辛いことなので、通常は観測の精度を問題にする事から始めます。それでも観測のほうが正しいとなれば、理論を一時しのぎ的に修正しようとします。

最終的には理論は不恰好で、キーキーきしむようなものになってしまいます。すると誰かが、新しい理論を提案して、手におえなかった観測結果をすっきりと自然な形ですべて説明してしまいます。

宇宙における生命 スティーブン・W. ホーキング

  • 科学の定義を 「誰が実験しても同じ結果になること」 「誰が計算しても同じ結果になること」 「ゆえに前提条件や実験器具の精度が合意されていること」 これらを踏まえて...

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