2008-12-05

小1の息子が隣町に住んでいる、と久しぶりに会った元親戚に教えられた。

「とってもいい子よ」

「新しいお父さんはあまり子供を構うタイプではないけど」

「そうそう、また妹が産まれたわよ」

最後に会ったのは三歳半くらいだっけ。

好きな人の子を身ごもったから別れて欲しいと別居中の元妻が海外赴任先まで言いに来た時だ。

半年ぶりに会った息子はちょっぴり関西弁になっていて、夢中で保育園のこととか話してたっけ。

離婚してからもしばらく電話で話をしてた。

「○○ちゃん(妹)がね、さっきからずっとわらってるの。とってもかわいいよ

そうか、やさしくしてあげるんだよ

「おとうさんとおかあさんはいまごはんをたべてるの」

そうか、「おとうさん」のいうことを聞いて、いい子にするんだよ

「はやくでんわきりなさいっておかあさんがいってるからきるね」

そうか、また電話するよ

帰国してようやく会える、というその日。元妻から連絡はなかった。

日が暮れて、真っ暗になった部屋でじっとしながら考えたのは

新しい家族と暮らす息子の前に現れる招かれざる自分のことだった。

それ以来元妻とは連絡がとれなくなった。

彼、先輩から沖縄病院に来ないかと誘われているのよ、と元妻が言っていたし

沖縄にいるのかな、と思っていたのに、すぐ近くに住んでいたとは。

朝、夢の中で語りかけてくる三歳半の息子のことを想い、

外に出れば、小1くらいの子供をみて、背は伸びただろうかと想像し、

夜は一緒に夕飯を食べていた頃のことを考える。

息子のことを思わない日はない。

しかし、それでも、会っていいものかと躊躇してしまう。

だから元親戚には、息子が会いたいと言えばいつでも会います、という言い方しかできなかった。

自分の気持ちに正直に生きるには時間が経ち過ぎてるかもしれない。

でもなあ、隣町だもんなあ。会いたいよなあ。

  • 泣ける。 おれは1歳の子持ちシングルマザーと数年つきあって、子育て経験した。 向こうの浮気で結局わかれちゃったけど、本当の息子だと思ってた。今でも息子のことをしょっちゅう...

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