2008-03-26

仕事を断った自慢

売れない絵師です。

絵師飲み会とかで、よく「○○の話が来たけど断ったw」という話をする奴がいるが、それを聞いていつも苦々しく思う。何故なら、昔俺もそういうことを吹聴して悦に入るタイプ人間だったからだ。忙しくて、売れっ子で、○○から話が来たのに、断っちゃう俺カコイイと思っていたのだ。

確かに、絵師という職業は忙しい売れっ子の方がかっこいいだろう。有名メーカー出版社から話が来るのもかっこいい。それをこともなげに断るのは超かっこいい。

しかし、本来なら断った話は口を噤んでおくべきことなのではないだろうか。依頼元の名誉のために、そしてその仕事をしている他の絵師ために。驚くほど狭いこの業界で、話がどう巡ってその依頼者や絵師に辿り着くか分からない。打診があったこと、それを断ったことは、お前の脳内チラシの裏にでも書いてすっこんでろ、と思ってしまう。

まぁもっともらしく書いたが、俺がそう思うようになったのは、「仕事を断ったことはかっこいいけど、それを自慢気に言うのはどうかな、かっこ悪いよ」と嫁にずっぱりと切り捨てられたからなのだが。その言葉をもらって以来、息をするようにやっていた「仕事を断った自慢」が、一切出来なくなってしまった。

あぁちくしょう、俺は今でも自分が仕事を断っちゃうかっこいい絵師だと自慢したい。でも依頼元や他の絵師に悪いし、何よりかっこ悪いから出来ない。そうやって葛藤している時点で、俺はどう頑張ってもかっこいい絵師にはなれないんだろう。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん