2008-03-01

はじめて自分でおべんとうを作った。前編

書き始めたら、やたら長くなったので二分割。

自炊生活をはじめて結構経つが、今まで自分でお弁当を作ったことがなかった。

と、いうのも、朝に「朝食作り??昼の弁当作り」というパラレルな作業が

とてつもなく困難なものに思えたからだ。

もっとも朝食作りといっても大抵はパンかシリアルかの米無しの朝だが、

それ故になおさら「昼のためだけに米を炊く」という作業が苦痛でしかたなかった。

何?「別に弁当に米無くてもいいじゃん」?

馬鹿野朗。米の入ってない弁当なんざパンの国の人が食うもんだ。ランチボックスとよぶもんだ。

しかし、まぁ、ふりかけが余って余って仕方なかったので

やむにやまれずついに今日はじめて弁当を作ることにした。

AM5:30。早起きして米を炊く。その脇では、バナナ味のポーリッジが電子レンジの中でうなりをあげて踊っている。

片方は数分後に自分の腹におさまるのに、もう片方は1/4日もお預けをくらう。

今まで経験したことのなかったもどかしさだ。

しばらくの間だけとはいえ、自分が料理したものを食えない、というのはたまらない苦痛だなぁ。

そう考えるとコックさんたちの我慢強さはすごい。偉い。うちの犬やその飼い主とは大違いだ。

でも、絶対になりたくはない。

フライパンをふかしつつ、冷凍庫からベジタリアンバーガーを取り出す。

ようするに、洋風がんもどきだ。もちろん本来の用途がお弁当用ではないので、かなりデカイ。

8等分くらいにして、二段弁当箱弁当箱は二段でなくてはらない)の上の方につっこむと、

もうなんかこれは、なんだろう。肉だ。肉塊だ。いや、野菜なんだけど。

それでも8切れのうちに2切れがおさまりきらなくて、プー太郎状態になってしまった。

どうしよう。今、食おうか?しかし、ポーリッジのお陰で舌がバナナになってるのに、それはキツイ。

次に熱気の冷めやらぬフライパンに容赦なく溶き卵をぶちまける。味付けはひとつまみの塩のみ。

またたくまにぷつぷつが表面にうきあがる卵。

ひっくり返しながら巻き巻きする俺。抗う卵。粘る俺。

そして、完成する卵・・・卵・・・これは、卵、なんだろう?

疑問は卵と一緒に弁当箱上段に閉じ込める。

と、ここで米がたける。

弁当箱下段の指定席に詰めると少しだけスペースが余ってしまった。

否、意識的に余らせた。

そう、さっきのプーさんハンバーグ就職させるために。

密着する蓋をよごさないために、詰めたプー太郎どもの上に生のレタスで栓をする。

苦し紛れの応急措置というか、緊急避難だ。レタスには弁当のおかずとしては、他に何の役割も期待もしていない。

非情ともいえる決断だが、これも弁当箱の調和を保つためには仕方の無いことなんであるよ。

そうやって完成した弁当をアツアツのうちにポーチにいれ、鞄に詰め、いざ出陣。

決戦はアフタヌーン

  • これの続き。 1時。いつもなら、昼飯の時間だ。でも、今日はお弁当の時間だ。 すこしドキドキしながらしばらくぶりにすっかり冷めたお弁当の蓋をあける。 本当にいつ以来だろうか。...

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