2007-12-25

創作ができなくなった。

俺には好きな人がいる。いや、いた。いたんだけど、そいつにはずっと前から彼氏がいて、ついにそいつと結婚することになったらしい。

そいつは本当に魅力的な奴で、一年半くらい前かな?最初に会ったときは何だよ彼氏いるのかよーとか思いながらも普通に遊んでたんだけど、何回か会ってるうちにいつの間にかマジ惚れしちゃってて、何とかして寝取ってやろうと画策した。でも、俺自身は大した奴じゃなかったし、彼氏との結びつきもヤケクソに強くて、どうしようもなかった。で、まあしつこく付きまとって(今思うとよく拒絶されなかったもんだ)、微妙な友人として遊んでるうちに運良くお鉢が回ってこないかなーとか思ってた。

彼氏どんなやつかってのは結局わからなくて、どうやらなんか物書きらしいってくらいしか情報がなかった。彼女も、物書きじゃないけどクリエイター側の人で。コンシューマーにはあんま興味ないとか言ってたから、対抗して、って言ったらばからしいけど、俺もいっちょクリエイトしてみるかと思って創作を始めたんだ。

元々俺は本読むのが好きだったから、書いてみるのも楽勝楽勝とか思ってたんだけど、やっぱり世の中そんな甘くなくてこれがすごい難しい。難しいんだけど、すげー面白かった。「小説 書き方」とかでぐぐってみたりとか。村上春樹好きだったから風の歌を聞けを全部書き写してみたりとかやった。楽しかったんだ。これが。書いてると読むときも何か色んな視点で注意深く見てやろうって感じになって、それをフィードバックしてまた書く。

で、こういうの書いてみた読んでよとか言って彼女に送ってみたりするんだけどやっぱ評価は散々で。描写が足りねえとか生きてる気がしないとかすげえ言われるの。でも落ち込まずにそっかそっか言って全部取り込んでずっとずっと読書創作の日々を続けてた。さっさと別れねえかなあとか思いながら。何だかんだで満足してた。

結婚ニュースを聞いて、俺が最初に感じたのは驚きじゃなくて、困惑でもなくて、何て言ったらいいのかなあ。来るべき時が来たなあ、間に合わなかったなあ、てだけだった。あんまり実感わかなくて。遊びに誘っておめでとーって言ってやろうとか思ってたんだけど、会ってみたら、今までつけてなかったのに薬指に何か光っててさ。そんときやっと実感した。絶望した。彼氏のこと全然知らなくて良かったよ。

それが一週間くらい前なんだけど、それから全く何も書けないんだ。あれだけ面白い楽しいって毎日アホみたいに書いてたのに、もう全然。

俺は本当は創作なんてどうでもよかったのかな。単に彼女の気を惹きたかっただけで。何か書こうと思っても全然面白くないの。今までも面白いって思い込もうとしてただけなのかな。あれだけ好きだったのに。本当は好きじゃなかったのかな。もう、ほんとわかんない。嫌なことがあったらそれを創作につくりかえて私小説風のなんかに仕上げてみたりとかさ。やってたのに今回はそれもできない。本当のことしか書けない。

混乱してるだけかもしれない。でももう意欲がなくなっちゃった。今まで書いたやつも全部ゴミ箱突っ込んで消した。俺しばらくしたらまた書くようになるのかな。でもわかんない。もう書くことはないような気もする。俺どうしたいんだろう。なんで俺創作なんてやってたのかな。俺はどうしたらいいんだよ……

  • まあ、その「面白い」ってのはぶっちゃけエロゲやって「面白い」とか「泣いた」とか「人生」とか言ってるのとおんなじレベル。 つまり、根底にある物が崩れちゃったら上に乗ってる...

    • まあ、その「面白い」ってのはぶっちゃけエロゲやって「面白い」とか「泣いた」とか「人生」とか言ってるのとおんなじレベル。 つまり、根底にある物が崩れちゃったら上に乗って...

  • 創作が出来なくなったところで、作家じゃないんだったら問題なくね? 死ぬわけじゃあるまいし。

    • 作家でもないのに、創作ができなくなったことでここまで落ち込んでいる。 元増田にとって何が大切なのか、もう答えは出ているんじゃないのかな?

  • これがリハビリ第一作目か。

  • http://anond.hatelabo.jp/20071225103052 結婚前のマリッジブルーについふらふらっと浮気、なんてのは良くある話。 またその子が結婚しちゃったとしても、別にその子に何の変わりがあるわけで...

    • それで寝取れる女なら、すぐに他の男に寝取られるだろうけどね。 一回ヤレればそれで良いというのならいいかもしれんけど。

  • 「本当の好き」 とか言うのが幻想なんじゃないか? ていうか、何だ?本当の好きってさ。 ドエストフスキーだって罪と罰を書き上げたのは金のために必死になったからとか言うじゃん。...

  • なんのかんのいいながら 彼女はきっとどこかであんたの次作を待ってる …かもしれない、と思ったりする。

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