2007-08-17

われながらグッジョブ

駅の自転車置き場の受付に、撤去された自転車を引き取りに行ったときのことだ。

 

受付のじじいに言われて渡された紙に必要事項を記入していると、男子高校生がやってきた。

彼は一時駐輪を利用していたが、鍵を外すには150円かかる仕組み。

だが彼の財布の中には50円しかなかった。金を貸してくれないかと頼みに来たのだが

じじいはそういうことはできない、と返すだけだった。

 

明らかに困ってる男子。わたしは150円くらい出してあげようと思って財布に手をかけたが、

不意にあることに気がついてその手を止め、前のポケットに手を突っ込み、様子を見ることにした。

 

「よければ私、出しますよ。お金。」

 

私の後ろに並んでいた女子高生が彼に声をかけたのだった。

男子は、「いいんですか?ありがとうございます!絶対お返しします!」と頭を下げまくっていた。

で、二人は一時駐輪場まで歩いていった。後ろからボーっと眺めていると、

彼らは携帯を取り出していた。メアドのやり取りをしているのだろう。

 

 

それは数ヶ月前の出来事だったのだが、今日駅のモス偶然その二人が一緒に食事をしているのを見かけた。

彼女のほうの時計が同じだったし、彼氏のかばんのマスコットにも見覚えがあったので間違いないだろう。

勝手ながら、われながらグッジョブだった。

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