2007-05-23

http://anond.hatelabo.jp/20070523121428

学術書なんかだと、頭の悪い文体のレビューは内容に関わらず一切信用せず、真面目に分析しているものだけ信用すれば相当参考になる。なので俺はそういう場合だけ本のレビュー活用してる。

小説漫画は話にならないけどね。信者かアンチ行列

レビューそのものが面白い特殊な例

http://www.amazon.co.jp/gp/product/customer-reviews/4883810321/

★★★★★ 最強の心理戦、最もカゲキな生命倫理
レビュアー:	連九郎 "シャハティ"
指が飛び、目が飛び、内臓が飛ぶ
この物語ではつぎつぎと人体がばらされる。しかし、残酷ではない
これにはちゃんとした意味がある
コンピュータと人の、壮絶な心理戦を書くこの物語には驚くべきカゲキさと、すばらしい感動が待っている。だが結末は言えませぬ・・・
それが作者との約束だから
★☆☆☆☆ これは小説ではない。
レビュアーCLOVER
友人に薦められたという事と、CMイメージと、表紙に騙されて、
買いましたが、非常に後悔しています。

感想は、エログロナンセンス。以上。
この本に込められたメッセージを受け取れなかった以上、
感動など湧き上がるはずも無いでしょう。

ちなみに、作者曰く「物語の結末は誰にも伝えないで欲しい」との
事ですが、言われなくとも話せる事など何も無いので、それだけは
しないと保証できます。
(とはいえ、感動した人達の気持ちまで否定する気はありませんが)

それより、作者は「普段本を読まない人の為に易しく書いた」という
ような事を言っていますが、この作者と著書が、本当に、若者達に
人気があり、支持されているというのなら、多少難しい表現や文法を
使ったとしても、手に取ってくれるのではないでしょうか。

それに、活字離れした若者達の読解力が低い事を気にしているのなら、
少しずつ文章の難しさを上げていく事で、作品を楽しんでもらいつつ、
若者達の読解力を高めてゆくというような事は、考えたりはしないの
でしょうか。

確かに、活字に触れないよりは、この程度でも触れたほうが良いかも
知れないとも思いますが、製作者側が、そういう工夫や努力もせずに、
ただ「普段本読まない人の為に易しく書いた」というような決まり
文句を掲げているとすれば、著者本人の文法力の無さを誤魔化す為の、
ただの言い訳としか思えません。

言いたい事はまだありますが、なにより、この本を買った自分に腹が
立つので、もうやめておきます。

真っ当な小説が好きな方にはお薦めできるようなものではありません。

この素晴らしい落差! この本のレビューは全部見てみましたが、まともな人による徹底した酷評と、活字離れの最先端にいる人による絶賛が入り乱れております。

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