2007-05-17

サークラ女とつきあったことあるよ。

本当にひどいサークラって訳じゃないと思うけど。

俺は大学の時、結構硬派な文科系の部にいて、彼女はその同級生だった。

部の男女比は女の方がやや多いってぐらい。

で、まぁ俺を含めて男どもは女に免疫がなくて、女のちょっと思わせぶりな態度にもあっという間に勘違いしちゃうような奴らばかりだった。

彼女は1年の時は全然ぱっとしなくて、隅っこの方で一人でいる事が多いような感じだった。

最初俺は別に下心とかあった訳じゃなく、そいつをなんとかみんなの輪に入れてあげようっていう親切心から、色々話したりして、結構仲良くなった。

で、服装もださいし、化粧もしてないし、女っぽさを出す事が苦手なような感じに見えていたんだけど、時折見せる女性らしい部分になんか反応しちゃったんだよな。

で、1年の終わりに告ったんだけど玉砕

かなり落ち込んだけど、しょうがない事だし、同じ部で険悪になるのも他の人に迷惑だし、カッコ付けたがったってのもあって、表面上は仲のよい友だちで過ごしていたんだよ。

2年になったら彼女がどう言う訳か1年男子に人気になってちやほやし始められた。

ちょっと図に乗っているなって感じたけど、問題起こした訳じゃないし、恋愛事についてそいつと話すのは振られた手前できなかったんで気にしないようにしていたし、そいつもおだてられたりからかわれたりするのは楽しいけど、恋愛はするつもりないらしかったから、未練がまだある俺も心配まではしてなかった。

で、どうもその辺りから暗かった彼女が明るくなり始めて、そのせいか同級生の間でも気に入る人がでてきたようで、彼女と仲よい俺に色々情報を聞かせてくれなどと言うやつも出てきたりして、でも、まぁそこは素直に知っている事は教えるし、ウソついて騙したりしないようになんて日々が続いていた。

彼女とは恋愛話しをしないようにしてたんだけど、風の噂で何人かの部員を振ったなんて事を聞いた。

2年の終わりに時期部長を決めるって事になって、俺がなることになった。

別にリーダーシップがあるわけでもないし、どちらかと言うと女々しい方だったんだけど、なんかそういう流れになってしまった。

で、副部長になったやつは、すごい生真面目で几帳面でって男だったんだけど、そいつが彼女に振られたという男の一人だった。

彼女の方は相変わらずちやほやされて調子に乗って、俺から見ればそりゃ勘違いするだろうよって行動をして、可哀想な男を増やしていっていた。

俺が部長になったばかりの時に、たまたま2人だけで飲みに行く事になって、今思うとそれがたまたまなのか分からないけど、そしたら彼女が酔いつぶれてしまった。

その姿が妙に女っぽくて、眠っていた思いが出てきてしまった。

で、家へ送っていく最中、ドキドキしていて、まぁ、しばらく酔い覚ましたりしている内に、なんとなく、また告ってしまった。

そしたら、返事もなしに急に抱きついてきて、で、まぁそこでチューしたりして、そんなこんなでつき合う事となったのでした。

舞い上がっていたけど、一応部長なので、体面と秩序を守る為に、つきあってまぁす、みたいな顔はしていなかった。

特に彼女に振られた男どもに嫉妬されないように気を使っていた。

で、俺でなくても誰かとつき合えば、誰彼構わず図に乗って思わせぶりな態度を取らなくなるだろうと思っていたんだけど、一向にそういったことをやめやしない。

注意するのも嫉妬しているみたいで嫌だったけど、振った副部長にまでボディータッチしてたりするのを見ると、俺や彼女の為というより、副部長の気持ちを考えろみたいな事を言ったりした。

その返事が「でも彼だって喜んでいるんだからいいじゃん」ってもので、俺はまったくもって始終カリカリしていた。

ある時、部活の後デートの約束をしていて、でも、2人そろって部室を出るのは恥ずかしいのと、嫉妬防止の為に、先に出ているとこっそり告げて、外で待っていると一向に出てこない。

どうなっているんだと部室に戻ると、彼女はシンパに囲まれてきゃあきゃあと騒いでいる。

こっちはアイコンタクトで待っているんだぞと言う事を伝えたつもりだったんだけど、どうにも伝わっていない。

すっかり頭にきてしまった俺は外に連れ出して、俺の事を放っておいてみんなにちやほやされるのを選ぶならつき合っている意味ないね、なんてことを言うんだけど、なんか言い訳ばかりして口先だけで謝る事すらしない。

副部長の事についてもそういった思わせぶりな態度はかえって傷つけたりするんだということを言っても理解してくれないし、こりゃもうダメだと思って、1年以上も密かに思い続けていたのにつき合って1ヵ月ちょっとで別れてしまった。

別れてしばらくした後、その噂を聞き付けた女子部員たちが俺を飲み屋に呼びつけて、さんざんぱら彼女の悪口を言う訳。

しまいに「部長はいい人なのになんで彼女とつき合ってたのか全く理解できない」とか「お前が彼女をのさばらしていたんだ、部長なんだからなんとかしろ」とか、「彼女部長とつきあったのは、権力を手に入れたかったから」とか、いや、俺に言う事じゃないだろって事まで、どんどんエスカレートしていった。

でも、まぁ俺としてもできる限りの事はしようとは思うんだけど、どうも俺じゃダメだよなんて感じで、結局「部長も苦労してたんだね」と酔っ払いながら同情されたりしていた。

その時、なんか、女って怖いなぁって思ったよ。

すさまじい悪口だったもの。

そこで仕入れた情報によると、女子部員男子部員の仲が彼女のせいで見えない緊張関係にあるらしい。

なんとなくしか気付いていなかった俺は、冷静でいるつもりだったけど、すっかり浮かれていたんだなぁって思ったよ。

その後、俺と彼女は疎遠、というより俺が一方的に避けてたり、副部長に惚れる女が出てきて、その娘とつきあうようになったりして、彼女のちやほやブームも去り、女子部員の不満のはけ口として悪口を真剣に聞いていたりしているうちに、部にも落ち着きがでてきた。

そんな中、彼女が本当は何を考えていたのかわからないけど、しつこく彼女にくっついて回っているある後輩一人にやたら仲良く接するようになり、その後輩はすっかりのぼせ上がっているのが見え見えになっていた。

で、後輩が自分の家に彼女を呼んだらのこのこついていって、そんなんだからってんで押し倒したら、激しく抵抗されて、結局強姦未遂みたいな騒ぎになって、もう大変だった。

その時、彼女が俺とまだつきあっていたとしても余計に安心してその後輩の家にいちゃってたと思うし、俺に対して悪いとはこれっぽっちも思わなかっただろうなって、今は思う。

俺が彼女をのさばらしていたってのは多少あるとは思うから、そのままだらだらと付き合いを続けていたら、本当にクラッシュするような事が起きたんだろうなって思う。

本当に女に免疫なさすぎだったなぁ、俺らは。

  • でも実際に付き合ったのは部長である君一人だったんでしょ。 サークラとしては節操のある方だと思うが。

  • オレは人間関係がうっとおしかったのと、面白そうなサークルが大学になかったのでサークルに入らなかったんだけど そういう話を聞くと入っておけばよかったようにも思えてくる。そ...

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