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2010-12-15

放課後ティータイムII」は、当代最高の歌謡曲アルバム

整然の阿久悠氏は、歌謡曲J-POPの違いについて

ブログ映画の違いぐらい違うと思いますね、今のJ-POPの詞と歌謡曲の詞とはね。「誰かが喜んでくれるといいな」「誰かが興奮してくれるといいな」「誰かが美しくなってくれるといいな」というような願いを込めながら、一つの世界を作り上げていくっていうのが歌謡曲であって、そうじゃなくて、「俺はこんな気持ちで悩んでるから俺の気持ちを分かれよ」っていうのがブログですから、ええ、これの違いだろうと多分思います。

と語っていたとのことだが(ソースWikipedia)、この定義を適用するなら、放課後ティータイムアルバムは全て「歌謡曲」ということになりはしないか

もちろん、歌詞の錬度や高度さ、楽曲構成の良し悪し、歌唱の上手いヘタや好き嫌いはそれぞれあるが、

根本的に放課後ティータイム楽曲はすべて

「誰かが喜んでくれるといいな」「誰かが興奮してくれるといいな」「誰かが美しくなってくれるといいな」というような願いを込めながら、一つの世界を作り上げていく

この阿久悠定義にど真ん中なんだよね。

特に、放課後ティータイムIIは、架空女子高生バンド活躍と活動の映像音楽によって、「誰かが喜んでくれるといいな」という願いを込めながら、

けいおん!!」の世界風景を作り出していく、紛れもない「歌謡曲」だ。

特にU&Iは、作中世界でみれば、唯が憂に当てたド直球のラブソングなJ-POPだが

一つ外の世界からみると、唯と憂の姉妹愛を和やかに見守る視聴者や読者を幸せな気持ちにさせてくれる曲という位置づけになっている。

放課後ティータイムIIラストナンバーを録音するとき、この曲を演奏するメンバー全てが、

他の全てのメンバーにあてて「ありったけのありがとう」を歌にこめて録音していたに違いない、

そんな彼女らの姿がサウンドから伝わってくる、そういうナンバーだと思う。

そしてその曲を聴き、時には歌う僕たち私たちも、「誰か」に向かって「ありったけのありがとう」を歌にこめて歌うことができる歌。

それって紛れもなく「歌謡曲」の作られ方じゃないか歌謡曲世界じゃないか

まあキーの問題やサウンドの違いとかはさておくとしてもだ。

 
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