はてなキーワード: ウエディングドレスとは
小さい頃から、自分が「女の子」として扱われるのが嫌だった。田舎なので、頭のいい女の子は「男の子じゃないなんて、もったいない」だったのだ。ヒラヒラの服も嫌いだった。おもちゃのネックレスとかは好きだった。お人形遊びを楽しみながら、いつかラジコンを買ってもらうことを夢見ていた。
小学校の時、女の子特有の「いじめ」みたいなのに巻き込まれて、女の子同士のグループのジメジメとした雰囲気が大嫌いになった。ぜったいに女子校には行くまい!と心に決めるほど。中高校生は、地味めだった。恋愛には興味がなく・・・というか、人生における優先順位が低くて、だいぶまったりと過ごしていた。セーラー服も着たけど、「着たくても着られない人もいるんだし」と言い聞かせた。
大学生の頃、自分は性同一性障害なのではないかと思うこともあった。ネットがはやりだして、そういうサイトも一部に出てきた。
女の身体や扱われ方に違和感はあるけど、だからといって、男になりたいかどうかは分からなかった。
そのうち、いろいろな世界を知って、「別に男でも女でも、あまりガチガチにこだわる必要はないのでは。女扱いされて嫌な気分になっても、相手にとってはそーいうもんだから仕方がない、と流せばいい」と、ゆるく考えられるようになった。
で、いま数少ない恋愛ののちに、彼氏ができているのですが、それなりの年齢なので、「いつか結婚しようか」なんていう話も出てきている。今まで家族でなかった人と一緒に暮らすのは、大変そうだけど、互いに思いやりをもっていい関係を築けられるといいなぁ、と思っている。
それで冗談半分で結婚式の話をするんだけれども、彼に「ウエディングドレス着て!」といわれる。「だが、断る」私は絶対に嫌だ。ウエディングドレスは、自分にとっては「自分が着るもの」では断じてない。あれは「お嫁さんが着ているのを、自分が眺めるもの」なのだ。巧く説明できるか分からないが、一時期、制服がある事務職をしていたが、普通のタイトスカートに黒ストッキングとか、自分からは選ばない組み合わせが制服だったので、「わたし、女装してるよ!どうせなら化粧も研究しようか・・・」「コスプレだから、違和感があっても仕方がないのさ」と、自分に言い聞かせていた。
私にとって「女性の記号が強い服装」を着ることは、まさしく「女装」である。たぶん男の人が「女装」に拒絶感を感じるのと同じような気持ちに、そういう時の自分はなっている。
ウエディングドレスは絶対に絶対に着ない!ということは、最初の頃から、彼にはちゃんと伝えておいた。それでもやっぱり観てみたいなー、という。写真くらい撮らせてくれないかな、無理強いはしないけど。と。
「女装」は、楽しいこともある。女性服の方が種類が豊富だし、色合いも華やかだ。
これから死ぬまで、たぶん私はずっと女装をしていく。社会的性別も、女性として生きていく覚悟は、やっと、できた、ような、気がする。というか、そうするしかないけど。頑張れ、わたし。どうにか生きていけるよ。
たぶん、ウエディングドレスは着ない。(まだそこまで強くなれない)
結婚するなら是非私共の○○をご利用ください、というのが宣伝の基本ではあるが、
ブライダル業界にお金を落としてもらうためにまず結婚してもらう必要がある。
それを考慮に入れた上でゼクシィの役割(読者から見れば用途)を挙げてみると
などなど。このように多様なニーズを1冊でまかなおうとすれば重くなるのは必然。