2021-08-02

子供療育を受けさせてとても良かった話

2歳を過ぎてから子供が落ち着きが無い感じがあり、自治体の子育て相談みたいなところでポロッとそんな話をしたところ「療育というものがあるので行ってみては」とめっちゃ勧められた。

当時は療育というのを全く知らなかったのでちょっとネットで調べてみたところ「発達に問題がある子どもが自立した生活を送れるようにするための支援」とかいう記述を発見しひっくり返ってしまった。

自分も子供の頃にとても落ち着きが無い方だったので「この程度は個人差なのでは…」と思っていたので、そのときは療育というものをスルーしていた。

で、しばらくして保育園の健康診断時に小児科の先生から「保育相談の上、療育を検討しては」という旨の紙が届いて再びひっくり返ってしまった。

どうやら保育園の先生方から小児科の先生にいろいろな「ご相談」が行っており、そのような診断(という程のものではないが)が下ったようだった。

最初は前回と同じく「いやいや、個人差でしょう…」と思っていたのだけれど、保育園の先生と面談をした結果「理由もなく常に走り回っている」「物音に敏感すぎて昼寝が出来ない」という、冷や汗ダラダラな状況を伝えられてしまった。

親の欲目で「走るのが好きな子だなー」「なんか夜トイレ行くだけでガバッと起きるのすごくない?」と思っていたけれども、数多くの子供を見ている保育士が昼間の行動の大部分を見て「育てにくし」と太鼓判を押しているのだから、療育とやらを受けてみたほうが良いのかもしれない、と夫婦で決意。

もっとも聞くところによると、最近では療育はかなりカジュアルに勧められているとのことだった。

曰く「親が育てにくいと感じたり、集団行動に馴染めないまま放おって置くと、怒られが多くなり、自己評価が低くなってしまう。その結果問題行動が増え、発達に問題が生じてしまうこともある。ちょっと育てにくいとか集団行動に馴染みにくいという段階で早めに療育を行うことで、問題行動を防ぎ健やかな発達を促す」とかなんとかそういう感じらしい。※厚生労働省の「児童発達支援ガイドライン」なるものにも「障害の有無に限らず発達の盛んな時期に発達を支援するのはめっちゃ大事」という事が記入してあるらしい。

自治体によって条件などは違うらしいが、最近はちょっとでも「育てにくし?」と思ったら療育という選択肢が発生するらしい。

前置きが長くなったが、そんな感じで療育を受けさせたのだがめっちゃ良かったのでちょっとでも「育てにくしかも?」と思ったらガンガン相談して受けてみてほしい。

以下良かった点を挙げる。

人の目が多い環境で見てもらえる

保育園で一人の保育士さんが見る園児数は、1〜2才児で6名、3歳で20名。←今調べた

が、療育に見学に行ってまずビビったのが園児に対する職員の多さ。

施設によって差はあると思うが、僕らの行った施設では未就学児のクラスは1人の職員で1〜2名の子供を見ていた。

保育園は見る児童数が多いので、落ち着きがない子などは結構大声で怒られている(こどもも自分を叱る言葉を覚えて帰ってくるw)。

一方療育施設では基本大声を上げる先生はおらず、本当にだめなことをしたときにそっと部屋の隅へ連れて行って諭していた。

うちの子が通っている施設は全員が保育士で無いっぽいんだけど、見る人数が多いことでこのような余裕のある指導が出来るんだなーと感心した。

基本行動が全承認

これは施設の方針によって違うかもしれないけど、基本的に子供の行動が全承認されていてぶったまげた。

上にもある通り、本当にだめなことや、少しづつ改善していくべきことは穏やかに少しづつ諭している。

で、何かちょっと出来たらスタッフ全員でめちゃくちゃ褒めてる。

お家だとどうしても触っちゃだめなものが多かったりするのでついついあれだめこれダメになってしまうのだけど、こういう場があるだけで本人の自己評価めちゃくちゃ上がるだろうなと感心した。

保育園では行われないプログラム

保育園でも一応絵を描いたりとか色々やっているんだけど、療育だとセラピーと称した様々な体験が出来るらしい。

ここは施設によって結構特色が出るところらしいので、色々見てみると面白そう。

うちのところはペットセラピーとかミュージックセラピーとかボルダリングっぽいのもあるらしい。

保育園ではなかなか行われないプログラムを体験できるのは子供にとってめっちゃいい刺激になるなーと思っている(小並感)。

子供のいいところ探しをしてくれて親のメンタルが上がる

おそらく早期療育の肝はここなのでは?と個人的に思っているポイント。

うちは結構親バカな方だとは思っているんだけど、それでも保育園から「お困りごと」を聞く機会が増えると「うちの子そんなに大変なの…」とシュンとしてしまう。

ところが療育に行くと、めちゃくちゃ子供褒められる。

「もう〇〇出来るようになりましたよ!すごいですね〜!」とかは当たり前。

落ち着いて一つのおもちゃで遊べずいろいろなものに興味が移ってしまうという話をしたところ「いろいろなものに興味が持てるんですね〜すごいです!」…いやいや全肯定かよ!

本当に褒められてばかりなので、親のテンションもめっっっっちゃ上がってしまう。

結論:ちょっとでも悩んだら療育を検討すべし

というわけで、さほど期待せずに利用したところ子供どころか親がめっちゃ自己評価上がって良かったので、ちょっとでも育てにくし?と思ったら療育を検討してみて欲しい。

一応自治体によって利用できるラインには違いがあるらしく、うちの自治体は医師の診断などなくても利用が出来た。※自治体によっては必要な所があるらしい

保育園や自宅に送迎してくれる施設も多いらしい。

突然下品な話になるけれども、保育園を経営している知り合いの社長が、近々児童発達支援施設にも手を出すらしい。

どうも企業主導型保育園に引き続き、こういった児童発達支援施設にも政府からお金が落ちているらしく、まあまあ儲かるとのこと。

確かにこういった施設はうちの自治体でもここ1〜2年で増加している。

資本のあるところはプログラムや職員にチカラを入れて質が上がっていくと思うので、時間をかけてより良い施設を探してみるのも良いと思う。

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